今回は、プロ野球と高校野球の審判の年収(給料)の違いや、審判になるにはどうすればいいのかも紹介していこう。

野球において、欠かせない存在といえば審判だ。

野球の審判は基本的に4名で構成されており、主審が一人、一塁、二塁、三塁にそれぞれ塁審として一人ずつ担当し、よほどのことが無い限りは9回まで変わることはない。

高校野球にもプロ野球にも審判は必要不可欠であり、審判の判断によっては勝敗が左右されるため、とても大事な仕事である。

さて、それでは高校野球の審判とプロ野球の審判は、収入等においてどのような違いがあるのだろうか。

スポンサーリンク

プロ野球と高校野球の審判の年収(給料)の違い

プロ野球の審判の年収

プロ野球の審判は、日本野球機構に所属する日本のプロ野球審判員及び日本野球機構、セントラル・リーグ、パシフィック・リーグ、日本野球連盟に所属していた日本のプロ野球審判員で構成されている。

審判長、審判長補佐、クルーチーフと役職もあり、関東勤務、関西勤務で分かれている。また、審判番号として、選手でいう背番号のような番号も割り振られており、2017年現在では関東に33名、関西に22名の審判員がいる。

年収は年俸制で12等分して毎月支払われ、それに加えて用具費・遠征旅費・出場手当が支払われる。

気になる年俸額は、一軍の最低年俸は750万円、二軍の最低年俸は345万円

一軍戦をレギュラークラスで担当すれば1000万円以上、トップクラスになると2000万円以上の年俸が支払われる。

更に出場手当が支払われ、1試合につき、1軍公式戦の場合は球審:34,000円、塁審:24,000円、控え:7,000円。2軍公式戦の場合は一律2,000円が支払われる。

流石はプロ野球界。審判員も一軍トップクラスであれば高額な年収を得ているようだ。

それでは次に、高校野球における審判員の年収を紹介する。

高校野球の審判の年収

各都道府県高等学校野球連盟に登録し、各都道府県高野連主催の講習会を受講した者が審判員として試合に出場できる。

高校野球といえばやはり甲子園だが、こういった全国大会の際には全国大会審判委員と各都道府県からやって来る派遣審判委員で構成され、1試合7人で試合を担当することになる。内訳としては、4人がグラウンドに実際に立ち、2人が予備審判員、もう1人は記者の質問や、当該審判員から質問に答えるなどの役目を担う控え審判員である。

さて、プロ野球では高額な給与が支払われていたが、高校野球の審判の報酬は・・・”無給”である。つまり、ボランティアだ。

食費・宿泊費・交通費に関しては別途、高校野球連盟が支払うことにはなっているが、給与はゼロなのである。

甲子園においても同様であり、普段は一般の会社員だったりするような人達が、ボランティアで審判員として甲子園の名勝負を見守っているのだ。

あの炎天下のなか、無給で何時間もグラウンドに立ち続けるのは過酷を極めるだろう。しかし、審判員として甲子園のグラウンドに立てる、その情熱が、彼らを支えているのだとか。

スポンサーリンク

プロ野球・高校野球の審判になるには?

プロ野球の審判になるには

プロ野球の審判になるには、

1・・・引退したプロ野球選手からの採用

2・・・アマチュア野球審判員からスカウトする

3・・・一般公募

4・・・NPBアンパイアスクール出身者

から採用される。

一般公募からの採用は不定期であり、採用人数は極わずか。かなり狭き門である。

NPBアンパイアスクールについては12月に開催され、高卒以上であれば野球未経験であっても受講が可能なようだ。氏名、住所、電話番号、年齢の他、身長、体重、視力、野球経験、審判経験、応募理由や自己PRを明記し応募、受講者は6泊7日の日程で9時〜15時までグラウンドで実技、19時〜21時半まで座学を行う。

プログラムを受講後、資質があると判断された場合はプロ野球のキャンプに参加することができる。

そこで、改めて適性を判断され、合格すれば、NPBと「育成審判」か、「研修審判」として、晴れてプロ野球の審判員として契約を結ぶことになるのだ。

育成審判となれば二軍戦で経験を積み、1年間に約100試合の審判を務めることとなる。一軍の審判員として活躍できるのは、およそ5年掛かるといわれている。

しかも、5年掛けて一軍の審判員となってもまず受け持つのは塁審のみ。主審を任されるのはさらに5年後である。

それもそのはず、プロ野球は日本のスポーツにおいて最も観客動員が多いスポーツといわれており、その試合を裁くには、アマチュア野球以上の正確性と、長時間試合に対応できる体力、精神力が必要とされるのだ。

一つの判定が試合を大きく揺るがしかねない。だからこそ、これだけ厳しく狭き門を潜り抜けた者だけがプロ野球の審判員として働くことができる。

 

さて、それでは次に、高校野球の審判員になるにはどうしたら良いかを紹介しよう。

高校野球の審判になるには

高校野球の審判には、特別なライセンスは必要とはしていない。先述した通り、審判委員となるには、各都道府県高等学校野球連盟に登録し、各都道府県高野連主催の講習会を受講すれば、審判員として登録が完了する。

登録方法は出身学校野球部部長の推薦や引き抜きなど、都道府県連盟によって異なる。年齢制限や担当する地区などを設けている都道府県連盟もあるので、高校野球の審判員にチャレンジしたいという方は出身都道府県の野球連盟のHPをチェックしてみてほしい。

こうして登録が完了すれば、練習試合などで経験を積み、3級審判員として認められれば「都道府県大会の審判をすることができる、技術と見識を持った者」とみなされ、地方大会の公式戦を担当することができる。

3級審判員を3年経験し、2級審判員にランクアップすると東北大会や関東大会などの大きな大会を担当できるようになる。

甲子園を担当するには、全国大会審判員になるか、派遣審判員として召集されるかのどちらかで選出される必要がある。

派遣審判員は毎年8都道府県から招集しているため、6年に1回周期でチャンスが巡ってくる計算となる。

甲子園の審判を務めるには長い道のりであり、しかもボランティア。休日はほぼ毎日グラウンドに赴き練習試合で審判を務める必要がある。

体力と忍耐力が求められるが、それでも高校野球という青春の1ページに関われるのは、高校野球好きとしてはたまらないだろう。

まとめ

いかがだっただろうか。

プロ野球の審判と、高校野球の審判とでは大きな違いがあることがわかっで頂けただろう。特に高校野球の審判はボランティアであるというのは驚きである。

毎年、プロ野球でも高校野球でも誤審が話題になることがあるが、彼らも人間である。「ロボットを導入すれば良い」という声もあるが、それではどうも味気ない。

公正に、しかし感情のこもったジャッジを魅せてくれる審判員も、れっきとした野球の一部ではないだろうか。