今回は、これから野球をはじめようと考えている方・初心者の方に向けて「各ポジション(守備位置)の役割・役目」を解説していこう。

野球に基本的に9人で行うスポーツである。

守備においては、9人それぞれが自分の守備位置につき、各々に任された仕事を行い、いかに相手に得点を与えないかを目的として守る。

守備につく選手はただボールを捕球するのではなく、各ポジションにそれぞれに大きな意味や役割があり、カバーリングであったり中継プレーであったり、仕事は多岐に渡る。

それではさっそく、各ポジションが実際にどのような役割を持ってプレーしているのかを解説していこう。

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野球の各ポジション(守備位置)の役割・役目

各ポジションの役割を、ポジションごとに紹介していく。

ピッチャーの役割・役目

野球は、ピッチャーが投げなければ試合が始まらない。ピッチャーがキャッチャーに向かってボールを投げ、そのボールを打者が打って初めて他のポジションにも役割が生まれるため、かなり重要なポジションであり、勝敗を左右しやすいポジションでもある。

また、ただキャッチャーにボールを投げるだけでなく、速い球や遅い球、曲がる球や落ちる球を駆使し、いかに打者を打ち取っていくかを工夫しながら投球していく。

テレビ中継では最もカメラに撮られているポジションである影響からか、日本の野球においては花形であり、「ピッチャーをやりたい!」と志願する子も少なくない。

投球後は9人目の野手としてすぐさま守備体制に入り、他のポジションの選手同様に打球を取ったり、カバーリングをするなどの動作も行う。

キャッチャーの役割・役目

キャッチャーは”扇の要”とも呼ばれ、守備における仕事は野手の中でも特に多く、また考えるべきことも多いポジションである。

基本的にはピッチャーが投球したボールを捕球する、というのが大まかなポジションとはなるが、実際にはやるべき仕事は多岐に渡る。

相手打者の特徴を把握し、ピッチャーに投げさせるべきボールやコースを考えたり、内野手、外野手の守備位置の調整、バッターが打った後にはカバーリングに回り、エラーによる被害を最小に留めるように動かなければならない。

しかも、炎天下の中であってもプロテクターと呼ばれる防具やフェイスマスクを着用しなければいけないため、相当な体力も必要とされるのである。

「打ち取ったらピッチャーのおかげ、打たれたらキャッチャーの責任」という言葉もあり、縁の下の力持ちとして支えに徹するポジションである。

ファーストの役割・役目

ファーストはキャッチャーに次いでボールが集まるポジションであり、キャッチング能力が求められる

ゴロになったボールをアウトにする際には、半数以上はファーストにボールが集められる。他の内野手が捕球したボールの送球をしっかりキャッチすることで、初めてアウトが成立するのである。

また、前進してのバント処理や、ピッチャーのけん制球をキャッチしたりなど、送球よりはキャッチングが主な仕事となる。

機敏な動きは他の内野手に比べれば求められない分、送球しやすい”的”になるような大柄な選手が守ることも多い。

加えて、唯一左投げの選手が内野の中で守れるポジションでもある。

セカンドの役割・役目

セカンドは内野の中でも特に反射力、機敏さが求められる。キャッチャー、ショート、セカンド、センターを結ぶ”センターライン”の一角であり、役割も多い。

一塁や二塁のベースカバー、外野手からの中継プレー、バックアップなど、ワンプレーごとに自分に課せられる役割が変わるため、しっかりと状況を判断する能力が必要である。

一塁までの距離は短いため、肩の強さはあまり重要な要素ではないが、堅実な守備力、野球への知識、瞬発力が求められる、内野の要ともいえるポジションである。

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サードの役割・役目

サードの役割は、他の内野手に比べればカバーリングなどの要素は少ないが、その分速い打球、強い打球を処理することである。

通称”ホットコーナー”とも呼ばれるポジションで、右打者の多い野球において、思い切り引っ張った強い打球がサードに集中するため、怖がらないこと、素早く強烈な打球に反応できる反射神経が求められる。

バントの処理においては、全力で前進して捕球、そのまま不安定な体勢でファーストへ送球することもあるので、強い肩や正確なスローイングも必要となる。

また、打球によって前に出るか後ろに下がるか、その一歩の違いでランナーをアウトに出来るか否かが左右される。一塁までに距離が遠いため、一瞬の判断の違いが命取りになるのだ。

ショートの役割・役目

ショートはメジャーリーグにおいて花形とされるポジションで、アメリカでは最も人気の高いポジションである。主に、走・攻・守全て揃ったユーティリティプレーヤーが務めるとされている。

求められる役割としてはセカンドと同様にカバーリングや中継プレー、バックアップではあるが、セカンドに比べて一塁までの距離が遠く、打球も深いところに飛ぶため、最も肩の強さが求められる

打球にいち早く反応し追いつく反射神経と機敏さ、捕球後にどんな体勢からでも一塁に素早く確実に送球する体幹の強さや肩の強さが必要となるため、内野手の中でも最も守備の上手い選手が守るポジションかもしれない。

外野手の役割・役目

外野手はレフト・センター・ライトの3つのポジションがあり、それぞれ行う役割が若干違うが、主な役割としてはフライやゴロを確実にキャッチし、内野へと確実に返球することが重要な役割である。

打球や風向きによって伸び方や飛んでくる方向も変わってくるため、打球の質をしっかりと判断しなければいけない。

レフトの場合、サードに飛ぶ強い打球が抜けた場合、その強い打球がそのままレフトに飛んでくる。

外野手が後ろに逸らしてしまえば、その後ろに守る人はいない。その間、ランナーはドンドンと次の塁に進んでしまうため、確実な捕球が求められる。

センターは、外野手の中でも特に守備範囲が広い。レフト、ライトはどちらかにファールゾーンがあるが、センターに飛んでくる打球は確実にフェアゾーンになるからだ。

前後左右の動きが多く、一歩目の初動がキャッチできるかどうかの明暗を分けるので、集中力も不可欠だろう。

また、キャッチャーと同様、グラウンドを見渡せるポジションでもあるため、バッターによってレフト、ライトの守備位置を調整したりなど、外野手の中でも司令塔のような役割も求められる。

ライトで特に重要なのは、キャッチャーへの返球であるバックホーム。ランナーは進塁すればするほどライトから遠ざかっていくため、バッターはランナーを進塁させるためにライト方向を狙って打ってくる。

その進塁をひとつでも防ぐには、確実に、強い送球が必要となる。ライトは外野手の中でも最も肩が強い選手が求められるだろう。

また、ライトにもカバーリングのプレーは多く、内野手の送球が一塁に送球された場合やけん制球が投げられた場合、その都度カバーに走る必要がある。

まとめ

いかがだっただろうか。

野球のポジションにはそれぞれ多くの役割があり、選手それぞれが役割を全うすることでアウトをひとつひとつ取って行くスポーツなのである。

また、一人一人がその動きをすれば良いわけではなく、連携を持ったプレーが必要なため、息の合わせたプレーをしなければアウトは取れない。

だからこそ選手達は、毎日のように様々なケースを想定したノックを受け、どういった動きがベストなのかを反復練習によって体に覚えこませている。

もしこれから野球を観る機会があれば、捕球している選手だけでなく、その都度動く他の選手達にも目を向けてみてほしい。

それぞれの選手が、「もしこのボールが逸れたら」や「もしランナーがオーバーランしたら」といったケースを思い浮かべ、足を動かしている。

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