今回は、清宮が右手親指の怪我を負った理由や、右手母指基節骨骨挫傷とは実際にどんな症状なのかを解説していこう。

日本ハムにドラフト1位で正式に入団が決定し、さっそく多くのメディアに取り囲まれ、注目され続けている清宮。

2月1日から米アリゾナ州スコッツデールで行われる一軍キャンプにも参加が決定。日本ハムでは高卒新人野手が一軍キャンプスタートを切るのは2008年の中田翔選手以来10年ぶりという快挙である。

キャンプで行われる対外試合で遂にプロデビューを果たすだろう・・・と思われていた。

しかし、ここにきて対外試合初戦でのデビューに黄色信号が灯った。合同自主トレ中に右手親指の外側に張りを訴え、練習を中断。その後は別メニューをこなしていた。

医師による診断の結果は「右手母指基節骨骨挫傷」。見慣れない怪我の名前だが、果たしてこれはどんな症状なのだろうか。そして、なぜこの自主トレというタイミングで怪我を負ってしまったのか。

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”右手母指基節骨骨挫傷”とはどんな症状なのか

清宮が自主トレ中に負ったという”右手母指基節骨骨挫傷”。

まず、”右手母指”は名前の通り、右手の母指、つまり親指の事である。

次に”基節骨”だが、これは下の画像を見れば分かりやすいだろう。手のひらから親指の間接までを繋ぐ骨であり、左打ちである清宮からすれば、バットをスイングする際にバットを支える重要な部分でもある。

最後に”骨挫傷”。これは骨折しているわけではなく、骨の内部が損傷している状態である。打撲や転倒などの衝突によって、外部から鈍的な圧力が加わった場合におこる症状で、出血や炎症および強い痛みを伴い、硬いボールを扱う野球選手などのスポーツ選手にはありがちな怪我でもある。

ただ、ありがちな怪我とは言われるものの発見は難しく、MRIを通してようやく発見できる怪我であり、MRIが普及した近年までは”打撲”として扱われることも多かった。

つまり清宮は、「右手の親指の付け根から間接にかけての骨の内部を損傷した状態になった」ということだ。

近年では、ヤクルトのトリプルスリー男・山田哲人選手も背中に死球を受けた影響で左第8肋骨骨挫傷を負い、登録を抹消されている。

 

治療法としてはまず「安静」にすること。サポーターやテーピングなどで患部を固定し、負担を掛けないように配慮し、痛みが落ち着くまでは安静にすることで少しずつ快方に向かっていく。

今回の清宮は一週間の調整という形を取ったが、痛みが長期化しやすいことも特徴であるため、無理は禁物である。

もしかしたら、ルーキーであり、しかも注目され続けているというプレッシャーから無理を押してキャンプに参加してしまう可能性もあるため、その点をいかに首脳陣がコントロールするかが重要だろう。

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清宮が怪我を負った理由

ではなぜ、キャンプ直前の合同自主トレ中にこのような怪我を負ったのか。

その理由は、練習を途中でリタイヤした前日、筋力トレーニング中にダンベルトレーニングを行った際に手と手をぶつけてしまったのだという。

すぐにアイシングを施したが、翌日になっても張りが引かず、栗山監督と相談した結果「一週間の調整」という形になった。

1軍の米アリゾナキャンプ出発は1月28日。まだ無理をする時期ではないとの判断だった。

 

ただ、清宮自身も「大事を取ってです。大したことはないです」と語っており、栗山監督も現状で1軍スタートの予定変更は「全然ない」とコメントをしている。

1月8日に入寮して以降、多くのメディアやファンに注目されるというプレッシャーの中でも常にバットを振ってきた清宮だが、スター選手といえど、まだ高校生。恐らくは見えないうちにプレッシャーからの疲れが生じていたのかもしれない。

清宮は「環境が変わって、というのは多少あったかもしれません」と記者の取材に答えている。

ある意味、一軍キャンプ前に一度立ち止まれるタイミングでもあったのかも知れない。ルーキーと周囲の期待に応え続けなければいけないというのは、大変なプレッシャーを感じることだろう。

このタイミングで一度バットを置き、今後の自分の姿を見つめるいい機会だろう。栗山監督も、このバットを触れない期間に「その時間をどう生かすのか。すべてのことをプラスに変えられるかが勝負だ」と清宮に伝えている。

一軍キャンプでは躍動する姿に期待したい。

まとめ

いかがだっただろうか。

清宮を突如襲った怪我だが、1月22日にはキャッチボールも再開。さわるとまだ痛みはあるというが、一軍アリゾナキャンプには充分間に合うだろう。

今後長く続いていく野球人生。決してこれが挫折ではない。むしろ、今後の野球人生をより良いものにするために、ゆっくりと怪我と向き合ってほしいと思う。

 

日本どころか世界も注目している大型ルーキー・清宮幸太郎。10年振りとなる高卒新人野手の一軍キャンプ参加ということもあり、既にその期待は大きい。

今後の活躍に、是非とも期待したいところである。