この記事では、プロ野球の貯金と借金の意味やマジックの点灯条件についてお伝えしていきたいと思う。
WBC効果もあり、再び人気が再燃しているのがプロ野球。
これまで野球に興味の無かった層も関心を持ち始め、女性向けのイベントも多く取り入れられるようになった。
しかしだからこそ、プロ野球をみていても「いまいち分かりづらい専門用語」というのも、多いのでは無いだろうか。
長年ファンだった層からみれば当たり前のことでも、初めて観戦した人、これから観に行きたいと思っている人もいるだろう。
今回は、そんな「いまさら聞けないプロ野球用語」のひとつでもある、「貯金」、「借金」、「マジック点灯」とった用語を解説していきたいと思う。
プロ野球の”貯金と借金”の意味
さて、プロ野球ニュースを見ていて、「貯金」やら「借金」という単語を耳にしたことはあるだろうか。
スポーツにおいて縁遠そうな単語なのに、この単語はプロ野球においてはしばしば使用される単語である。
「経営している会社の話だろうか」と思う人もいるだろう。
しかし、これは決して、運営会社の経営状況を表現しているわけではない。これもれっきとしたプロ野球の用語である。
さて、これはどういった単語かといえば、簡単に言ってしまえば、
・貯金=勝ち越し数
・借金=負け越し数
である。
例えば、勝ち越しているチームA、負け越しているチームBがあったとしよう。
チームA=50勝30敗2引き分け・・・貯金20(引き分けは含まれない)
チームB=30勝59敗2引き分け・・・借金20(引き分けは含まれない)
ということになる。
ちなみに、今のプロ野球には交流戦がある。
これはセ・リーグのチームとパ・リーグのチームが戦う試合だが、この交流戦の影響で、2015年のプロ野球では珍事が起きた。
セ・リーグの全チームがパ・リーグのチームに大負けした影響で、セ・リーグ全チームが借金を抱えることになったのである。
最下位のチームも1位のチームも借金を抱えるというのは史上初。それもそのはず、セ・リーグだけで戦えばどちらかが勝ち、どちらかが負けるのだから、こういった現象はまず起こりえない。
1位のチームにいながら借金とは、なんともいえない状況である・・・。
[ad#ad]マジックの点灯条件とは?
さて、それでは次に「マジック点灯」について説明していこう。
これもよく耳にする単語であり、よくニュースでは「○○、マジック点灯!残り20!」などと紹介されることがある。
それではまず、”マジック”だが、この意味は「他のチームの試合結果に関わらず、自チームがあと何勝すれば優勝が決定する」ということである。”マジックナンバー”とも呼ばれる。
他のチームがもし全勝したとしても、自チームがマジック数に達すれば優勝が確定するのだ。
次に「マジック点灯」。
これは、他の全チームが自力優勝(※)が不可能となるという条件が満たされた場合に、「マジックが点灯した」という言葉が使われる。
※・・・自力優勝とは、全試合に勝利した場合、他のチームの結果に関わらず優勝できる状態を意味する
つまり、マジックとは、「優勝するのに必要最低限な勝利数」を意味する。
マジック数は、勝利すれば減るが、負けても増えることは無い。
もしひいきのチームがマジック点灯させた場合には、案ずる事無く、そのチームの勝利を素直に喜んで良いだろう。
まとめ
いかがだっただろうか。
貯金、借金は勝ち越し、負け越しの数。マジック点灯とは、他チームの自力優勝が消えた場合に発生する優勝までの勝利カウント開始。
ちなみに、今回紹介した「貯金」、「借金」、「マジック点灯」意外にも、まだまだ野球特有の用語というのは多い。
しかしこういった用語がわかってくれば、野球を観るのもどんどん楽しくなってくるはずなので、もし興味があれば調べてみるのもアリだろう。