今回は、高校野球秋季大会2017の中国大会優勝候補を予想していこうと思う。
10月27日に広島県を舞台に開幕を迎える、秋季高校野球中国大会。
出場校全16チームはすでに確定しており、あとは開幕を待つばかりという段階である。
出場選手の中には今年の夏の甲子園を経験している選手も居り、1、2年生主体の新チームといえど実力は甲子園で戦えるレベルにまで仕上げている。
前年優勝は宇部鴻城(山口) 、準優勝は市立呉(広島)という結果になったが、果たして今年の中国大会を制するのはどのチームになるのだろうか。
それではさっそく、優勝予想をみていこう。
高校野球秋季中国大会出場チーム紹介
【鳥取代表】
①・・・米子松蔭 ②・・・鳥取城北 ③・・・鳥取商
【島根代表】
①・・・開星 ②・・・石見智翠館 ③・・・益田東
【岡山代表】
①・・・岡山学芸館 ②・・・倉敷商 ③・・・おかやま山陽
【広島代表】
①・・・盈進 ②・・・国際学院 ③・・・瀬戸内 ④・・・尾道
【山口代表】
①・・・下関国際 ②・・・高川学園 ③・・・下関西
以上16チームが、10月27日に広島県で開催される高校野球秋季中国大会へと出場する。
高校野球秋季中国大会注目チーム
鳥取代表・米子松蔭
夏秋制覇を果たした鳥取代表・米子松蔭。夏の甲子園では強豪・大阪桐蔭と初戦でぶつかり大きな注目も集めた。
夏の甲子園でもエースとしてマウンドに上がり、大阪桐蔭相手に落ち着いたピッチングをみせた2年生サウスポー・辰己 晴野は秋季大会でもエースとしてチームを牽引し、最速136キロのストレートとスライダー、ツーシーム、チェンジアップを巧みに操り、秋季鳥取大会優勝へと導いた。
甲子園を経験しているという点はやはり大きい。夏の勢いそのままに、米子松蔭が突き進む。
島根代表・開星
島根代表・開星も夏秋連覇を果たしており、甲子園経験者が多く揃うチームだ。2年生エースであり、夏の甲子園でも優勝校である花咲徳栄相手に堂々としたピッチングを魅せた中村 優真をはじめ、1番を打つ杉本 涼、主将・山根 良太も甲子園を経験している。
秋季大会決勝では石見智翠館を相手に、延長12回の末勝利。決して順当に勝ち上がってきた訳ではない。しかしだからこそ、甲子園で味わった悔しさを知るメンバーがここぞという場面で力を出してくれる。
狙うは中国大会優勝、そしてセンバツ出場。甲子園の悔しさは、甲子園で晴らす。
岡山代表・倉敷商
岡山代表・倉敷商には大会No.1右腕の呼び声高い引地 秀一郎がいる。既に来年のドラフト候補としても名が挙げられている好投手だ。最速146キロのストレートとスライダー、カーブを駆使し相手をねじ伏せる本格派右腕である。
決勝・岡山学芸館戦では引地は登板せず、結果的に破れてはしまったが、やはり大会No.1を誇る好投手だけあってその注目度は高く、対戦相手も警戒してくることだろう。
打線がいかに引地にリードを与えられるかが、中国大会を勝ち抜いていく鍵になるだろう。
広島代表・盈進
3回戦では甲子園準優勝経験選手が残る広陵を完封し、秋季広島大会を制した盈進 (えいしん)。下江 秀弥と濱岡 拓海の二枚看板で激戦の広島地区を勝ち抜いてきた。特に下江は広陵を相手に完封勝利を収めており、その右腕には注目である。
濱岡はコントロールの良さを武器に、打者の内角を鋭く攻めるスタイルで、盈進の躍進に貢献している。
打線も準決勝、決勝ともに2桁安打を放つなど、攻守においてバランスの良いチームに仕上がっている。
広陵を倒し、広島大会を優勝したという自信を胸に、次は中国大会という舞台で躍動する。
山口代表・下関国際
夏秋連覇を飾った下関国際には注目だ。エース・鶴田や主将・濱松を中心にスタメン中7名が甲子園を経験しており、その経験値を充分に生かし山口大会を駆け上がってきた。
決勝の高川学園戦では1点ビハインドの9回に3点を取り逆転勝利。秋季大会悲願の初優勝を遂げた。
近年、着実に力をつけている下関国際。もしかしたら、今回の中国大会を支配するのも、このチームになるかもしれない。
[ad#ad]高校野球秋季中国大会2017優勝予想・候補
島根代表・開星
甲子園では常連と呼んで差し支えないが、意外にも秋季大会は8年ぶり6回目の優勝となった開星だが、優勝候補としては充分な実力だろう。
今年の秋季大会は、今夏に甲子園を経験したメンバーが残っているという点が優勝に繋がったのではないだろうか。
そしてもうひとつ、投手陣の充実という面も、島根大会を制した理由だろう。甲子園のマウンドを経験した中村 優真や加納 智也のほかにも、才木来慎という投手もいる。
島根大会でも、一人の投手にこだわらず継投策を巧みに使い、相手打線にボールを絞らせなかった。短期決戦であり、そこまで相手チームの研究をする時間も取れない中国大会では、この継投が活きてくるだろう。
センバツの出場権を得るためにも決して負けられない中国大会。まずは初戦の下関西戦を制し、優勝への足掛かりとしたい。
広島代表・盈進
この秋季大会で強さを存分に見せ付けたのは、やはり盈進だろう。夏の甲子園準優勝の広陵を完封で破り、1954年以来63年ぶりの優勝を果たした盈進。
先述した通り、下江 秀弥と濱岡 拓海の二枚看板はやはり強力。先発として下江が機能し、リリーフとして濱岡が切り抜ける。このスタイルで、激戦区である広島大会を勝ち抜いてきた。
この2人と、準決勝、決勝の二試合連続で二桁安打を放った打線がしっかり噛み合えば、中国大会を制するのも夢ではない。
目標は創部初となる来春のセンバツ出場。盈進の歴史に新たな1ページを刻むため、中国大会に挑む。
中国大会歴代優勝高校
それでは最後に、中国大会の過去10年間の優勝高校を見ておこう。
開催年 | 優勝高校 | 準優勝高校 |
---|---|---|
2007 | 下関商(山口) | 八頭(鳥取) |
2008 | 倉敷工(岡山) | 南陽工(山口) |
2009 | 開星(島根) | 関西(岡山) |
2010 | 関西(岡山) | 創志学園(岡山) |
2011 | 鳥取城北(鳥取) | 倉敷商(岡山) |
2012 | 関西(岡山) | 広陵(広島) |
2013 | 岩国(山口) | 広島新庄(広島) |
2014 | 宇部鴻城(山口) | 岡山理大付(岡山) |
2015 | 創志学園(岡山) | 南陽工(山口) |
2016 | 宇部鴻城(山口) | 市立呉(広島) |
まとめ
いかがだっただろうか。
10月27日に開幕を迎える中国大会。ちなみに初戦は以下の通りとなっている。
・鳥取城北 – 尾道
・岡山学芸館- 高川学園
・盈進 – 倉敷商
・石見智翠館 – おかやま山陽
・下関国際 – 益田東
・鳥取商 – 広島国際学院
・下関西 – 開星
・瀬戸内 – 米子松蔭
初戦の注目カードはやはり盈進 – 倉敷商。広陵を破った盈進と、プロ注目右腕の対決は見ものだろう。
大切な初戦。今後のチームの勢いにも確実に関わってくるからこそ、この初戦は勝利だけでなく、どう勝つかが優勝を目指すチームには大切になってくる。
果たして、センバツの切符を手にするのはどのチームになるのか。是非注目してほしい。
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