クライマックスシリーズと日本シリーズのルールや違いを紹介!

今回は、プロ野球におけるクライマックスシリーズと日本シリーズのルールや違いを紹介を紹介していこう。

プロ野球も終盤戦に入ってくると、「○○球団がクライマックスシリーズ(CS)進出!」「日本シリーズ進出!」といった話題が頻繁に出てくる。

プロ野球では基本的に、セ・リーグとパ・リーグの2リーグに別れ、総当たりのリーグ戦を140試合ほど行って優勝を決めていくのだが、なぜ、このようなクライマックスシリーズや日本シリーズといった言葉が出てくるのだろうか。

今回は、このクライマックスシリーズと日本シリーズとは一体なんなのか。そしてこの2つにはどのような違いやルールがあるのかを、分かりやすく解説していこうと思う。

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クライマックスシリーズと日本シリーズの違い

クライマックスシリーズ(CS)とは?

まず、クライマックスシリーズとはどのようなものかを説明しよう。

クライマックスシリーズはCSとも表記され、プロ野球終盤戦に差し掛かってくると重要になってくるイベントである。

先述したように、プロ野球はセ・リーグとパ・リーグの2リーグに別れ、総当たりのリーグ戦を140試合ほど行ってリーグ優勝チームを決めていく。

プロ野球における順位は勝率によって決められ、この勝率が最も高いチームが1位、つまりリーグ優勝となる。

それでは、クライマックスシリーズとはどのようなイベントなのか。

それは、シーズン上位3チームがトーナメント方式で試合を行い、リーグ優勝とは別に、日本シリーズに進出するチームを決めていくというものである。

セ・リーグ、パ・リーグともに上位3チームが戦い、1位通過したチームが日本シリーズへと進出する。

つまり、リーグ優勝をしたチームと、日本シリーズを制し日本一となるチームが違う、といったことも有り得るのである。

しかしなぜ、このような制度が出来たのか。

クライマックスシリーズが導入された2007年まで、リーグ優勝したチームがそのまま日本シリーズへと進出していたのだが、そうするとリーグ優勝出来なかったチームはそれ以降に予定されている試合は全て消化試合となってしまっていた。

消化試合は優勝とは無関係であるため、「応援するファンも減る=収益が下がってしまう」という現象が発生していた。

この消化試合を極力減らすべく、シーズン終盤まで日本一になる可能性を残すために導入されたのが、このクライマックスシリーズなのである。

日本シリーズとは?

先述したクライマックスシリーズを勝ち抜き、見事1位通過したチームが進出できるのが”日本シリーズ”である。

セ・リーグ、パ・リーグから各1チームが代表で進出し、この日本シリーズを戦っていく。

この日本シリーズはクライマックスシリーズ導入前から存在していた試合であり、クライマックスシリーズ導入前まではリーグ優勝チームが自動的に進出することとなっていた。

クライマックスシリーズのルール

それでは、このクライマックスシリーズと日本シリーズのルールや違いを説明していこう。

クライマックスシリーズ(CS)のルール

クライマックスシリーズはまず、2位チームと3位チームが、2位チームでの本拠地にてファーストステージを戦う。

3試合制で試合を行っていき、勝利数が多いほうがファーストステージを通過、1位チーム(リーグ優勝チーム)とのファイナルステージへと進んでいく。

ファイナルステージでは、1位チームの本拠地にて6試合を行う。

1位チームには最初から1勝分のアドバンテージが与えられ、このアドバンテージ分の1勝を含め、先に4勝したチームが日本シリーズへと進出する。

延長・引き分けの場合

延長戦はレギュラーシーズン同様に12回までとなっており、その時点で勝敗が決しなかった場合には引き分けとなり、再試合は行われない。

ファーストステージの場合、「1勝1敗1分」「0勝0敗3分」など、同じ勝敗数になった場合には自動的に2位チームがファイナルステージへと進出が決定する。

ファイナルステージでも同様に、同じ勝敗数になった場合には1位チームが自動的に日本シリーズへと進出することとなる。

雨天等で中止となった場合

雨天等で試合が中止になった場合、中止では無く「順延」という扱いになり、後日、再試合が行われる。

このとき、購入したチケットは払い戻しが出来ない。なぜならば、クライマックスシリーズは「○月○日の試合」ではなく。「第○戦の試合」として取り扱われるためである。

例えば第1戦が雨天で次の日に順延になった場合、”第1戦チケット”は次の日でも有効である。なので、再度チケットを取る必要は無いのだが、その分払い戻しも出来ない。

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出場できる選手

出場できる選手は、8月31日時点で支配下登録されている選手で、28人以内の出場選手登録された中から25人がベンチ入りできる。

登録が抹消された選手は10日間は再登録が出来ない。

なお、この登録選手によるルールはレギュラーシーズンから継続されているため、例えばクライマックスシリーズ第1戦時点で出場登録が可能となった場合には合流が可能である。

 

日本シリーズのルール

それでは次に、日本シリーズのルールを説明しよう。

日本シリーズのルール

クライマックスシリーズにて、ファイナルステージを勝ち抜いたチームが日本シリーズへと進出する。

試合は7試合行われ、西暦で奇数年はパ・リーグのチーム、偶数年はセ・リーグのチームの本拠地で第1・2戦と6・7戦を行い、第3・4・5戦は対戦チームの本拠地で試合を行う。

先に4勝したチームが日本一となり、4勝した時点でシリーズは終了、それ以降の残り試合は行われない。

延長・引き分けの場合

延長戦は第7戦までは15回まで行われるが、引き分けなどの理由で第8戦以降にもつれ込んだ場合、回数無制限で勝敗がつくまで行われる。

雨天等で中止となった場合

雨天などの理由で試合が中止になった場合には順延となる。

屋外球場で行われる場合の雨天中止時は、第1戦 、第5戦、第2戦と第3戦の間の移動日・休養日ごと日程を順延するが、第5戦と第6戦の間の移動日・休養日は設けない。

こちらもクライマックスシリーズと同様、「第○戦チケット」という扱いになるため、雨天で当日試合が中止になった場合でもチケットの払い戻しは出来ない。

出場できる選手

出場できる選手は、8月31日時点で支配下登録されている選手で、28人以内の出場選手登録された中から25人がベンチ入りできる。

また、日本シリーズの場合にはベンチ入りできるメンバーが細かく定義されており、

・監督・・・1名

監督以外のコーチ・・・8名以内

・選手・・・25名以内

・球団マネジャー、トレーナー、スコアラー、通訳、広報、用具担当者各1名

・ブルペン捕手・・・1試合につき2名以内

この名簿を作成し、第1戦開催前々日正午までに主催団体の日本野球機構コミッショナーに書類を提出しなければならないと決められている。

まとめ

 

  • ・クライマックスシリーズを勝ち抜いた1チームが日本シリーズに進出し、日本一を決定する。
  • ・クライマックスシリーズはファーストステージ→ファイナルステージという流れになっている
  • ・ファーストステージはリーグ2位チームとリーグ3位チームが戦い、勝利数が多いチームがファイナルステージに進出、リーグ1位チームと戦い、勝利数が多いチームが日本シリーズへと進出する。
  • ・日本シリーズは7試合行い、先に4勝したチームが日本一となる。

明確な違いはこれぐらいだろうか。

リーグ優勝をしたとしても、3位までに残っていれば、まだポストシーズンを戦える可能性が残っている。

このクライマックスシリーズのおかげか、導入以降はシーズン終盤の3位圏内でも試合に緊張感が生まれるようになったように感じる。

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