【広島カープ2017年も強かった】なぜここまで強いのか理由を考察!

今回は、「【広島カープ2017年も強かった】なぜここまで強いのか理由を考察!」と題して、今年の広島カープの強さに迫っていこうと思う。

今年も広島カープが強い。

2位・阪神に10ゲーム差をつけ、去年に引き続き2年連続のリーグ優勝。昨年、25年振りとなる優勝を果たしたことも記憶に新しいが、まさか25年振りの優勝から2年連続で優勝を果たしたのだ。

25年前の優勝以降の広島カープといえば、正直に言って弱かった。4~6位のBクラスが10年以上続き、25年前の優勝を目にしていたファンも、「次の優勝は生きているうちに見られるだろうか・・・」そんな言葉を溢してしまうほどに、低迷していた。

そんな広島カープが、ここまで大躍進を遂げたのは一体なぜか。

早速、今年の広島カープの強さに迫っていこう。

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広島カープはなぜ強いのか

ドラフト指名の変化

これまでの広島カープのドラフトといえば、若手選手の育成を目的としたドラフト指名が多かった。入団後3~5年掛け、球団内で育てていくという方針の基、高卒野手などを1位指名してきたのだ。

前田健太(2006年)、安部友裕(2007年)、今村猛(2009年)、高橋大樹(2012年)など、高卒でなおかつ甲子園では有名だった選手を指名。

しかし即戦力ではなく、飽くまでもここから更に伸ばしていくという指名方法だった。

しかし、2010年頃を境にこの指名方法に変化が訪れた

2011年野村祐輔(明大)、2013年大瀬良大地(九州共立大)など、大卒選手の即戦力となる選手を次々に獲得するようになったのだ。

この方針転換により、スタメンに若い選手が並ぶようになった。つまり、”チームの若返り”が行えたのである。

そしてその即戦力の若手は、早いうちから一軍で本格的な野球を学ぶことで、2~3年も経てば立派な中心選手となっていく。

この若手のサイクルが出来上がったことで、チーム力の底上げが起こったのである。

新球場の誕生とファンの急増、カープ女子という流行

これまで使用していた広島市民球場の老朽化の影響で、広島カープの新球場として建設された「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(通称ズムスタ)」

この球場の建設により、広島カープのイメージが変わったという人も多いのではないだろうか。

広島市民球場といえば、歴史があるといえば聞こえはいいが、老朽化が問題視されるほどに古い球場であったため、新規ファン獲得がなかなか出来ていなかった。

それに比べ、新しく完成したズムスタはアメリカにある球場のような雰囲気をイメージし、野球を観たい人以外でも楽しめる”ボールパーク化”を目指し、これまでの野球観戦とは一味違う楽しみ方を提供した。

寝そべりながら観戦できたり、観戦しながらBBQを楽しめたり、団体パーティを楽しみながら野球を楽しんだりと、様々な工夫を凝らしたのだ。

この結果、多くの新規ファンが広島カープを観戦しに球場に訪れるようになり、集客は大幅に増加し、遂にはカープを応援する女性を指す言葉、”カープ女子”という流行語まで生まれたのである。

広島市民球場時代には空席も目立っていたが、いまでは平日の試合でもほぼ満員、優勝が近づいてくるにつれて、チケットはプレミア化しているような状況だ。

ファンが増えれば選手のやる気が上がるのは当然のこと。広島ファンで埋め尽くされたスタンドは、選手にとって大きな味方となり、背中を押してくれることだろう。

また、球場に人が増えればその分、売り上げも上がる。その売り上げは広島カープの資金力に直結し、選手の年俸や外国人選手の補強に使うことができる。そしてまた強くなった広島が勝てば、またファンが増える・・・この理想的なサイクルこそ、広島カープを強くした理由だろう。

今年、広島カープの優勝による経済効果は、およそ400億8382万円になるとも予想されている。

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資金力の強化

先述した部分と被る部分にもなるが、広島カープ人気が高まったおかげで、失礼を承知で言えば貧乏球団とまで言われていた広島カープにも今では潤沢な資金力がある。

この資金力は、チームの強さに比例するといってしまってもいいかもしれない。

資金力がある=良い選手が揃う。これは他球団から良い選手ばかりを持ってくるというわけではない。

良い選手が活躍すれば、それに見合った年俸を支払うことが出来る。つまり、選手の流出を防ぐことが出来るのだ。

活躍した選手は、自分の活躍に納得のいく年俸が支払われればモチベーションが保たれる。わざわざ他球団に渡って、より良い給料を目指さなくて済むというわけだ。

 

そしてもうひとつ、資金力があれば”補強”という面でも充実する。

有望な外国人選手はやはり年俸も高額になってしまう場合も多い。しかも活躍すればその分、上乗せされた年俸を支払わなくてはいけないのだが、この部分も資金力があればクリアできるという訳だ。

「結局金か・・・」と思われてしまうかもしれないが、元を辿ればこの資金は多くの広島ファン、そしてそのファンを定着させた広島カープ自身の魅力にある。

つまり何が言いたいかといえば、ファンとともに育ってきた球団こそ、広島カープなのである。

まとめ

いかがだっただろうか。

見事2017年のセ・リーグを制した広島カープ。今年も逆転勝ちでの勝利が多いなど、広島カープらしさが存分に出たシーズンと言えるのではないだろうか。

さて、リーグ優勝の次に待ち受けるのはクライマックスシリーズ、そしてそれを勝ち抜けばいよいよ、日本シリーズである。

昨年は残念ながら、日本ハム相手に2勝4敗で敗退。惜しくも日本一とはならなかった。

選手達は、「今年こそは日本一」という気持ちでひとつになっていることだろう。

強くなった広島カープのシーズンは、まだまだ終わらない。

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