今回は、大谷翔平に対するメジャー・海外の反応や評価とは、そして契約金も予想していこう。
9/12、遂に大谷 翔平が、今オフにMLB挑戦することが報道した.
大谷といえば、前人未到の二刀流への挑戦にも成功、投げては165キロ、打っては豪快なホームランを誇る、まさしく日本野球界の宝のような存在だ。
現プロ野球界では最も注目度が高い選手ともいえるだろう。
そんな大谷が、野球の最高峰、MLBに挑戦するというのだ。これは期待せざるを得ない。
さて、日本では充分すぎるほどの活躍、そして知名度を誇る大谷だが、実際の海外での反応はどのようなものなのだろうか。
【大谷翔平】メジャー・海外の反応や評価
大谷のピッチングを観たスカウト
9/12、楽天戦で先発した大谷を観ようと、MLBスカウトは16球団、32人が集結。
その大谷は、5回2/3を投げ1安打無失点、4奪三振。球速も163キロをマークし、この結果はアメリカニュースでも取り上げられた。
163キロもマークした大谷だが、MLBスカウトが最も注目したのは”スライダー”。それも、「卑劣なスライダー」と表現するほど。
大谷が投じたスライダーに、打者が思わず尻餅をついてしまったシーンをMLB公式サイトで取り上げ、「全くもってアンフェアなスライダーを放つ大谷を見よ」と題して動画を投稿。「これまで見た中でも最もえげつないスライダー」、「17歳未満は閲覧禁止のスライダー」などと紹介している。
やはり、大谷のピッチングは海外でも大きく注目されていたようだ。
打者としての評価、投手としての評価
海外でも二刀流に挑戦するのか、というところにも注目は集まっているが、どうやらMLBスカウトは二刀流はさせないような雰囲気を漂わせている。
投手としては、MLB投手最大の功績であるサイ・ヤング賞を受賞できると評価されているが、打撃についてはそこまで評価をされていない。
もちろん、飛ばす技術は日本球界でもピカイチだが、MLBではこのような打者はゴロゴロいる。
しかし、160キロを超えるストレート、150キロ近いフォークやスライダーを投げるほどの投手は、MLBでさえ多くはない。
大谷がMLBに渡った際には、恐らく投手起用となることだろう。
海外の野球ファンの感想
大谷のMLB挑戦が報道された日には、アメリカ野球ファンも驚愕、そして絶賛の歓迎ムードを表している。
しかし同時に、以前に日本から鳴り物入りでやってきた日本人選手が、多額の契約金をもらいながらもまったく活躍しなかったという経験から、否定的な意見もあったようだ。
- 大谷をメッツに送ってくれ
- メジャーでも何年も活躍できる選手だ
- はやくドジャースに派遣するべきだ
- メジャーにはいらない。松坂大輔の二の舞になりそう
- カブスは急いで大谷と契約しろ!
- 今オフはおもしろくなりそうだ
やはり、海外の野球ファンといえど大谷の存在は大きいようで、既にどの球団が獲得するのかを予想する流れになってきている。
海外の野球ファンも起用法はどのようにするのか気になるようで、「ピッチャーとして来るのか?外野手としてくるのか?」という声もあった。
もともと、高校卒業と同時にMLBへの道に進む予定だったのだが、日本ハムファイターズの監督、栗山の熱烈なアプローチを受け、日本のプロ野球の道に進んだ大谷。
結果的には、日本での活躍を魅せたことで、高卒でMLBに挑戦するより海外の反応も良いのではないだろうか。
[ad#ad]大谷翔平のMLBでの契約金
ニューヨークヤンキース・田中将大が、7年総額161億円という莫大な契約を結んだことで騒がれたことも記憶に新しい。
さすがにアメリカ。支払う金額も文字通り桁違いである。
日本の野球界の宝とも称される大谷がMLBに進んだ際には、これ以上の契約金が支払われるに違いない・・・と思っている方も多いのではないだろうか。
しかし、どうやらそうはいかないようだ。
大リーグと同選手会の新労使協定で適用されることが決まった「25歳ルール」が、日本ハム大谷翔平投手(22)にも適用されることになったからだ。
これは、ドラフト対象外となる25歳未満の海外選手獲得に対して、各球団の契約総額が1球団年間約500万ドル(約5億5000万円)までと定められているもので、当初は日本人選手が移籍する際にはこのルールは適用されないものとされていた。
しかし、「プロアマ問わず、海外の全プレーヤーに適用する」と公表され、大谷もこのルールの適用範囲になってしまったのだ。
つまり、現状23歳である大谷が今年MLBに挑戦した場合、これまでの噂では田中将大を超える額の契約金が見込まれていた大谷が、最大でも5.5億円までしか支払われないということになる。
もちろん、MLB側も最大限の額を提示することだろうが、あまりにももったいないとしか言えない契約となってしまうだろう。
だが、その契約を知りながらもMLBへと挑戦する大谷に対し、海外は賞賛の声を送っている。
25歳まで日本で過ごし、そこからMLBに挑戦すれば多額の契約金を手にすることは間違いないのに、あえて23歳という年齢で挑戦しにくるその姿に、「野球は金だけじゃない」、「大谷はお金よりもベースボールを愛している」と、好意的な意見が目立っていた。
確かに、あまりお金に関心の無さそうな大谷。給料は未だに両親が管理し、大谷自身は10万円をお小遣いとして受け取っているのだとか。
恐らく、莫大な契約よりも、自分がMLBという野球の本場でどこまで通用するのかを、純粋に楽しみたいのだろう。
まとめ
遂にアメリカへと渡る大谷翔平。高校時代から念願だったという舞台で、いよいよ躍動するときが来た。
例え野球大国・アメリカでも、平均球速160キロを超えてくるような投手はそうそういないだろう。間違いなく活躍してくれるはずだ。
しかし、やはり少し寂しいという気もしてしまう。これまで160キロを超える投手は殆どおらず、投げたとしても1球や2球だった日本球界で、その160キロを平均的に投げるような怪物が現れたのだ。しかも二刀流をそつなくこなし、打ってよし、投げてよしというロマンの塊のような選手だ。
そんな大谷が、もう日本で観られなくなってしまうというのは、どうにも残念な気がしてしまう。
まだ本人が明言した訳ではないが、恐らくMLBへと進むことだろう。是非、日本球界のような活躍を、野球の本場でも見せつけて欲しい。