甲子園のサイレン音が空襲警報や人の声に似ている?意味や由来は?

今回は、甲子園のサイレン音が空襲警報や人の声に似ている…という噂について触れていきたいと思う。また、サイレンを鳴らす意味や由来に関しても解説していく。

プロ野球のプレイボールを観ていると、一抹の寂しさを感じるときがある。プレートアンパイアがプレイと宣言するのみで試合が開始され、ピッチャーが投球動作に入る姿は、初めて野球を観る人からすれば、いつ始まったのか分からない。

そう、サッカーやバスケのように、開始と終了を告げるホイッスルが無いのだ。

それに比べ、高校野球のプレイボールはとても分かりやすい。プレートアンパイアがプレイの宣言をすると同時に、ホイッスルの代わりに高々とサイレンが球場に鳴り響くのである。また、試合終了時も同様に、サイレンが鳴り響く。

このサイレンは高校野球特有のものであり、プロ野球で使われることはまずない。

まさしく高校野球の醍醐味といっていいような、とても大切な役割を担っているのである。

しかし、なぜそもそも高校野球でだけサイレンが鳴り響くようになったのか。

あのサイレンに由来や理由はあるのだろうか。

今回は甲子園に響き渡るあのサイレンに注目していきたいと思う。

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甲子園のサイレン音が空襲警報に似ている?意味は?

まず、このサイレンの音だが、この音に不安を覚える人も少なからずいるようだ。

サイレンの音が、空襲警報の音によく似ているからだろう。

それでは、やはり高校野球のサイレンと空襲警報には関係があるのだろうか。

実はこれには諸説あり、一概に「関係がある」とは言いづらい。

調べたところによると、野球が日本に広まった当時、何かを知らせる合図といえばこの「サイレン」だったため、試合の開始を知らせる合図としても活用されていたようだ。

当時はラジオも無い時代であり、次の試合に備えている者、弁当屋、駅員など、球場の外にいながらにして試合の開始と終了を判断するためには、一際大きな音を出す必要があり、皆があの音を頼りに行動していたようだ。

しかし、空襲警報と同じようなサイレンを使用していたため、昭和12年では空襲警報と混同しないよう、サイレンは使われなかったらしい。(代わりに進軍ラッパが鳴らされていた)

なにはともあれ、どうやら、「戦争で使われていたから」という理由ではなく、「大きな音を出す手段として手っ取り早かった」といいう理由が大きかったようだ。

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甲子園のサイレン音が人の声に似ている?

確かに、甲子園で鳴り響くサイレンは人の「あ”あ”~~~~~~」といった声に聞こえなくもない。

が、このサイレンはなにも、人の叫び声を収録しているわけでも、ましてやウグイス嬢の魂の叫びでもない。

あのサイレン音は、空気を圧縮したものを回転、振動させて出しているものである。

調べてみると、某知恵袋では「人の声を収録したもの」というまったくのデマが見受けられたが、そのようなことはないので、騙されないように。

まとめ

今現在、甲子園に設置されているサイレンは、4代目か5代目であるようで、改修が行われた2010年でも、このサイレンだけはそのまま引継がれている。

ちなみに試合前のシートノック、プレーボール、ゲームセット、そして、8月15日の正午に鳴らされるサイレンだが、このサイレンを鳴らしているのはウグイス嬢である。

プレートアンパイアが上げる手に注目し、早すぎず、遅すぎずのタイミングで四角いボタンを押し、ゆっくり7秒、押し続けるのだそうだ。

甲子園では春と夏の高校野球大会だけでしか使用されないサイレンであるが、まさしくこのサイレンこそ高校野球の風物詩である。

試合の開始と終了を告げるメリハリとしては、プロ野球でも採用して良いような気もするのだが・・・。

ともあれ、今後も是非とも、あの甲子園の空に吸い込まれていくサイレン音がいつまでも無くならないでいてほしい。

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