今回は甲子園の季節になると度々話題になっていたバックネット裏のラガーおじさんの現在の職業や年齢について触れていきたいと思う。
いよいよ開幕が近づいてきた春のセンバツ高校野球。そのなかには、たくさんの風物詩と呼べるものがある。
最後のヘッドスライディング、スタンドで謎のダンスを見せる野球部員、息の合ったブラスバンドの演奏や、枯れてもなお声を出し続ける応援団・・・。
そして今回注目するのは、その存在自体がもはや「風物詩」と化していた一人の男性である。
甲子園をテレビで観たことがある人ならば誰でも知っているであろう、ラガーシャツを着ているおじさん。
今回は、蛍光色の帽子を被り、白いメガネを掛け、いかにも「目立ちたい」という井出達の彼について、触れていきたいと思う。
ラガーおじさんとは、その職業は?
もともとは大の甲子園ファンのおじさんである。本名を”善養寺隆一(ぜんようじ りゅういち)”という。
1966年8月13日生まれ。学生時代には自らも野球をプレーし、ライトを守っていたという。
1999年から、春のセンバツ、夏の選手権大会の全試合をバックネット裏で観戦し続けていた男である。
蛍光イエローの帽子、白いメガネ、ラガーシャツをトレードマークとしている。
「8号門クラブ」という高校野球の私設ファンクラブを作り、春夏の甲子園大会をバックネット裏でみるために、バックネット裏に通じる8号門前に集っていた。
甲子園は全席自由席のため、バックネット裏は争奪戦となる。そのために、8号門に寝袋で寝泊りし、一番乗りを目指している。
職業は巣鴨にある印刷会社「あかぎ印刷」。ラガーさんの父の代から創業したらしく、ラガーさんは2代目のようだ。
ちなみになぜここまで個人情報が流出しているのかといえば、ラガーさん自身が著者である本に自ら全てをご丁寧に書いてくれているからである。
実は嫌われ者だった?
純粋な目でみれば、高校野球が大好きなおじさんにしか観れないが、どうやらこのラガーおじさん、そんなきれいごとだけではないようだ。果たして本性はどんな人間なのか?
8号門前の完全な私物化
その日の試合が全て終わるやいなや、8号門前に帰り、また次の日の試合まで陣取っていた。つまり、他の高校野球ファンがバックネット裏で試合を観る事が事実上不可能であったのだ。
しかも、自分の取り巻き達と徒党を組み、完全にバックネット裏最前列を身内だけで固めたり、可愛い女の子達にだけは席を露骨に提供したりしている。
もし他の高校野球ファンが8号門前に並ぼうものなら、並んでいる最中はずっとコソコソと陰口を叩かれ、いざバックネット裏席を取ったとしても、無理やり席を奪われたり、果てには脅迫、恫喝し、席を移動するように仕向けられるということも実際にあったようだ。
[ad#ad]試合中に堂々と居眠り
「もはや高校野球好きのおじさん」というアイデンティティさえ失っているようだ。彼の今のアイデンティティは、「カメラに映るバックネット裏席に座ること」になっているようで、目的と手段を完全に履き違えてしまったようだ。
その象徴ともいえる居眠り行為。どんな緊迫した場面でも、もはや試合には興味がないようで、さすがに周りの取り巻きに起こされるレベルで爆睡している。
彼の睡眠のために、周りを恫喝までして席を守っている取り巻き達の人生とは一体・・・。
なぜかタレント気取り
なぜかトークショーを開いたり、本を出版したり、youtubeチャンネルを開設したり・・・。
まぁ、個人の自由といえばそれまでなのだが。
どうやら自分はとても人気があるのだと勘違いしているらしく、あるとき現れた「偽ラガーさん」を名乗る人がバックネット裏に座ったときには、「僕が本物だ、僕を楽しみにしてくれるファンの方に失礼だ!」と大騒ぎしていた。
余談であるが、youtubeチャンネルは動画を投稿した瞬間に炎上するというヒカキンもびっくりな大人気っぷりだったようで、すぐさまコメント欄が閉鎖した。
と、このように、注目された当初は輸入されたパンダのように持ち上げられていたが、SNSの発達とともに悪行の数々が暴露され始め、最終的には「勘違いした迷惑なおじさん」という意見に変わってきたようだ。
純粋に頑張る高校生達と、高校野球を楽しみたいファン。
彼らが抱える怒りの火は、何も対策をしてこなかった高野連にまで及んだ。
そして、流石にこのままではいけないと感じたのか、遂に高野連が重い腰を上げたのだ。
ラガーおじさん、追放
「未来の高校球児を目指してもらうため、一番いい席で子供たちに観戦してもらいたい。バッテリーの息づかいとかを感じてもらいたい」と、高野連はドリームシートを設置したのである。
この結果、バックネット裏は少年達専用の席となり、ラガーさんは事実上の追放となった。
高野連側は飽くまでも「少年達のためであり、迷惑行為等は関係ない」とコメントしているが、実際には大いに関係があったことだろう。
事実、このドリームシート設置が決定した際には、某掲示板やSNSで多くの喜びの声が上がっていた。
まとめ
正直なことをいえば、甲子園を観る度に悪目立ちするあの蛍光帽子にラガーシャツはとても不愉快だったので、今回の追放に関しては諸手を挙げて喜びたい。
そもそも、もし本当に純粋に高校野球が好きなのであれば、一つの座席にあそこまで異様に執着するのは、どうかと思う。
願わくばこれからは、座席に縛られず、純粋な思いで高校野球を観戦し、他の高校野球ファンと同じように喜び、悲しみ、悔しさを味わってほしいところである。
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