今回は、春のセンバツ高校野球2018に出場する高校の予想、そして注目すべきチームを紹介していこう。
秋季大会も各地で幕を閉じ、2017年の野球シーズンも本格的に終わりに向かっている。
高校球児達はこれから「地獄の冬トレ期間」へと入っていき、来季のシーズン開幕までに肉体を磨き上げ、一回りも二回りも大きくしていく。
さて、その地獄のシーズンオフ期間を終えれば、すぐさま待ち受けているのが”春のセンバツ”。2018年は記念すべき90回目の大会とあって、出場校も36枠に増加。
この大会からはタイブレーク制度が導入されることも、大きく注目されている。
さて、それでは拡大した36枠のなかで、春のセンバツ2018に出場するのはどのチームになるのか。
早速みていこう。
春のセンバツ高校野球2018出場候補の予想!
前年の32チームから枠が拡大され、36チームが出場できる春のセンバツ。しかし夏の甲子園のように全ての都道府県が出られるわけではなく、秋季大会の成績などを踏まえ、選考委員が代表校を選出するのが春のセンバツの特徴である。
秋季大会の成績によってはすでに当確ラインのチームもいるが、なかには当落線上のチームもあるので、最後まで気が抜けない。
そこで、秋季大会の成績を踏まえた上で、当確のチーム、そして出場が予想されるチームを紹介していく。
北海道地区(1校選出)
駒大苫小牧高校(北海道)・・・当確(秋季北海道大会優勝)
東北地区(3校選出)
聖光学院(福島) ・・・当確(秋季東北大会優勝)
花巻東高校(岩手)・・・当確(秋季東北大会準優勝)
(1/27追記)日大山形(山形)・・・当確(秋季東北大会ベスト4)
能代松陽(秋田) ・・・予想(秋季東北大会ベスト4)
関東・東京地区(6校選出)
日大三(東京) ・・・当確(秋季東京都大会優勝)
中央学院(千葉) ・・・当確(秋季関東大会優勝)
明秀日立(茨城) ・・・当確(秋季関東大会優勝)
(1/27追記)国学院栃木(栃木)・・・当確(秋季関東大会ベスト8)
(1/27追記)東海大相模(神奈川)・・・予想(秋季関東大会ベスト4)→当確
(1/27追記)慶応義塾(神奈川)・・・予想(秋季関東大会ベスト4)→当確
健大高崎(群馬) ・・・予想(秋季関東大会ベスト8)
東海地区(3校選出)
静岡高校(静岡) ・・・当確(秋季東海大会優勝)
東邦高校(愛知) ・・・当確(秋季東海大会準優勝)
(1/27追記)三重(三重)・・・当確(秋季東海大会ベスト4)
中京学院中京(岐阜)・・・予想(秋季東海大会ベスト4)
北信越地区(3校選出)
日本航空石川(石川)・・・当確(秋季北信越大会優勝)
星稜(石川) ・・・当確(秋季北信越大会準優勝)
(1/27追記)富山商(富山)・・・予想(秋季北信越大会ベスト4)→当確
近畿地区(6校選出)
大阪桐蔭(大阪) ・・・当確(秋季近畿大会優勝)
智弁和歌山(和歌山)・・・当確(秋季近畿大会準優勝)
近江(滋賀) ・・・当確(秋季近畿大会ベスト4)
乙訓(京都) ・・・当確(秋季近畿大会ベスト4)
(1/27追記)彦根東(滋賀)・・・予想(秋季近畿大会ベスト8)→当確
(1/27追記)智弁学園(奈良)・・・予想(秋季近畿大会ベスト8)→当確
中国地区(3校選出)
おかやま山陽(岡山)・・・当確(秋季中国大会優勝)
下関国際(山口) ・・・当確(秋季中国大会準優勝)
(1/27追記)瀬戸内(広島)・・・予想(秋季中国大会ベスト4)→当確
四国地区(3校選出)
明徳義塾(高知) ・・・当確(秋季四国大会優勝)
英明(香川) ・・・当確(秋季四国大会準優勝)
(1/27追記)松山聖陵(愛媛)・・・予想(秋季四国大会ベスト4)→当確
(1/27追記)高知(高知)・・・当確(秋季四国大会ベスト8)
九州地区(4校選出)
創成館(長崎) ・・・当確(秋季九州大会優勝)
富島(宮崎) ・・・当確(秋季九州大会準優勝)
延岡学園(宮崎) ・・・当確(秋季九州大会ベスト4)
東筑(福岡) ・・・当確(秋季九州大会ベスト4)
神宮大会枠(1校選出)
※秋季明治神宮大会を優勝チームの地区に、1枠追加される制度
・明徳義塾が神宮大会優勝を飾った為、四国地区が4枠に拡大確定
[ad#ad]春のセンバツ高校野球2018の21世紀枠候補!
※恵まれない環境、他校や地域に良い影響を与えているなどの理由で認められた高校が選出される枠
各都道府県から、21世紀枠推薦校が選ばれ、選考委員によって最終選考され、3校が確定する。正式発表は1月26日。
(1/27追記)
21世紀枠の出場校が正式に発表され、以下の3校に決定した。
・由利工(秋田)
・膳所(滋賀)
・伊万里(佐賀)
(※11/21追記)
東北地区
・八戸高専(青森)・・・放課後も研究などがある厳しい練習環境で文武両道を貫き、創部後初出場の秋季県大会でベスト4の好成績。
・久慈(岩手)・・・岩手県からは秋季岩手大会でベスト4入りを果たし、昨年の台風10号の苦難を乗り越えた点を評価。
・由利工(秋田)・・・創部以来初の東北大会出場を果たした点を評価。
・九里学園(山形)・・・夏の山形大会ベスト8という点を評価。
・角田(宮城)・・・文武両道、地域清掃など地域貢献している点を評価。
・磐城(福島)・・・一昨年、昨年は春季東北大会に進み、夏の福島大会も昨年、今年と2年連続でベスト8の成績を評価。
関東地区
・日立一高(茨城)・・・県内有数の進学校で、登下校時のごみ拾いや駅前でのあいさつなど地域でのボランティア活動。
・青藍泰斗(栃木)・・・ここ数年、試合成績が極めて良好。強豪校に惜敗するなど一歩で甲子園出場という点を評価。
・藤岡中央(群馬)・・・少人数ながら工夫した練習で好成績をあげている。また、普通高校らしく文武両道を掲げ学習にも力を入れている点を評価。
・市立川越(埼玉)・・・試合成績が極めて良好ながら、あと一歩で甲子園出場の機会に恵まれない高校として推薦。
・柏南高校(千葉)・・・指導者、部員が一体となり創意工夫をこらして練習し、成果を上げている点を評価。
・都留興譲館(山梨)・・・部員27名の新設校ながら、秋季大会では公式戦初の8強入り、地域活動にも貢献している。
・佼成学園高校(東京)・・・秋季都大会で50年ぶりとなる決勝進出を評価。
・鎌倉学園(神奈川)・・・秋の県大会で横浜高校を破り快進撃を繰り広げた。
北信越地区
・金津(福井)・・・学校周辺の雪かきや、少年野球チームとの交流等、地域との強い関わりを持ち、野球に取り組んできた。
・松本深志(長野)・・・県内有数の進学校として学業と部活動を両立し、直近の夏の県大会で2年連続ベスト8に入る。
・長岡大手(新潟)・・・文武両道を実践し、昨年は春4強、夏8強、秋8強に進出。
・富山国際大付(富山)・・・ーシードで挑んだ今秋の県大会で準優勝。2年ぶりに出場した10月の北信越大会では4強入り。
・飯田(石川)・・・昨年に引き続き、2年連続の推薦。
東海地区
・静岡市立(静岡)・・・推薦理由は「学業と部活動の両立」「強豪校に惜敗」した点。
・愛産大三河(愛知)・・・近年の試合成績や、地域貢献活動に尽力していることを評価。
・大垣西(岐阜)・・・11年ぶりの秋季東海大会に出場、ボランティア、清掃活動などで地域に貢献。
桑名(三重)・・・進学校として学業と部活を両立させ厳しい練習環境の中、秋県大会ではベスト16。
近畿地区
・県立膳所高(滋賀)・・・県内随一の進学校で学業と野球部活動を両立させている点を評価。
・乙訓(京都)・・・秋の京都大会で優勝を飾り、さらに近畿大会でもベスト4入りを果たした点を評価。
・尼崎小田(兵庫)・・・秋季大会ベスト8、学力向上や部活動全体に対する前向きな姿勢も推薦理由。
・法隆寺国際(奈良)・・・秋季大会の戦いぶりを評価。
・池田(大阪)・・・ベスト8入りした実績に加え、バッテリーを中心にした堅守と少ない好機から得点する攻撃力が評価。
・星林(和歌山)・・・他の部活とグラウンドを共用するなど、困難な環境の中で秋季近畿地区高校野球大会ではベスト8という好成績。
中国地区
・岡山芳泉(岡山)・・・県内有数の進学校ながら、今秋県大会は堅守で県大会1勝。地域活動にも貢献。
・米子工(鳥取)・・・自分たちが学校で習得した技術を生かしてよりよい練習環境を作りだそうと随所に創意工夫の見られる。
・大田(島根)・・・学校をあげ文武両道を実践し、秋季県大会で2年連続4強の成績。
・大竹(広島)・・・第99回全国高校野球選手権広島大会ではノーシードでベスト8入り。
・下関西(山口)・・・「いかに練習の質を上げるか」を考え実行し今秋県大会3位、中国大会出場。
四国地区
・坂出工(香川)・・・日々資格取得や実習に取り組み部活動と両立させている点を評価。
・生光学園(徳島)・・・近年の成績や、日々の生活態度の良さなども評価。
・新居浜南(愛媛)・・・部員18名ながら秋季大会ベスト8という成績を評価。
・高知追手前(高知)・・・武両道を実践し秋季県大会で3位。
九州地区
・小倉高(福岡)・・・進学校として学業と野球の文武両道が他校に良い影響を与えている点を評価。
・伊万里(佐賀)・・・学業と部活を両立し今秋県大会では強豪を破って135季ぶりの決勝進出、地域活動も貢献。
・長崎工(長崎)・・・資格試験の合格率が高く野球部も今秋の県大会8強進出という文武両道を評価。
・大分舞鶴(大分)・・・九州でも有数の進学校。練習時間は平日2時間のなか、文武両道で創意工夫をしている点を評価。
・福島(宮崎)・・・文武両道を実践するため平日は2時間という練習、地域活動にも積極的に貢献している点を評価。
・鹿児島情報(鹿児島)・・・第141回九州地区県予選でベスト4、近年安定したチーム力を維持していることが推薦理由。
・石川(沖縄)・・・在校生徒数や部員が減る中でも着実に力を付け、結果を残した石川の勢いを評価
まとめ
いかがだっただろうか。
来春に行われるセンバツ高校野球。既に代表校は続々と決定しており、あとは冬にどれだけスケールアップしていけるのかが、勝ち抜いていく鍵となっていくだろう。
21世紀枠も各県が推薦校を公表し始めており、来年1月26日に正式に21世紀枠代表3校が決定する。普段、なかなか私立の強豪という高い壁に阻まれ甲子園に出場できていないチームも夢の舞台に立てるチャンスとあって、緊張の面持ちで来年1月を待ちわびることだろう。
早くも、来季の球春が待ち遠しい。
東海の3枠目ですが、選考基準が変わらない限り三重高校になります。
東海地区のベスト4二校の優劣は決勝戦の結果で決まります。今年の大会でいうと「優勝校に3点差の中京院中京」と「優勝校に1点差の準優勝校に1点差の三重高校」という形で比較され、優勝校とは2点差と判断される三重高校が中京院中京に勝ることになります。
東海地区では1982年からこのような形の優劣判定が続いてきましたが、朝日新聞が2010年から選抜の「後援」となった途端、選考基準が一変しました。2010年の選考では「優勝校に1点差の中京」が「優勝校に1点差の準優勝校に2点差の三重高校」に敗れるというハプニング。
地域性重視のこの「朝日基準」は2015年、即ち全国高校学校野球選手権大会百周年まで続きました。来年は夏の大会第100回記念大会で気にはなりますが、また「朝日基準」になることはないと思います。東海地区の3枠目は三重高校で確定と断定しても大丈夫だと思います。