今回は、甲子園出場した際に送るお祝い金や寄付金の相場はいくらなのか、紹介していこう。
各地方で、甲子園に進む代表校が決定し始めたこの時期。
自分の母校が、めでたく甲子園に出場するという人もいるのではないだろうか。
8月には、各都道府県の代表選手、控えの選手、監督、コーチ、マネージャー、応援団、ブラスバンド、チアリーダー、保護者、高校野球ファンなどが、大勢の人が一挙に甲子園に押し寄せる。
周辺の宿泊施設もこのシーズンはほとんど埋め尽くされ、周囲の商店もここぞとばかりに盛り上がる。もはや年に一度の大きなお祭り状態。経済効果も相当なものだろう。
距離の離れている地方の場合には、選手は飛行機を利用し、その他の大応援団は深夜から高速バスに揺られながら、甲子園を目指す。
かくいう私も、とある地方から深夜の高速バスに揺られ、10時間も掛けて甲子園へと向かったことがあるが、それはそれは過酷な旅であった。
そんな大変な思いをしながらも、高校野球の聖地と呼ばれる場所で輝く選手達を見るため、多くの人々が甲子園へと足を運ぶのである。
さて、しかしここで気になることがある。
甲子園に進んだ選手達は、甲子園へと移動しなければいけないし、開会式から試合までの期間、宿泊する必要もある。勝ち上がれば、その分宿泊期間は延びる。
学校関係者や応援団、ブラスバンドも同様に、甲子園まで移動しなければいけないし、その為のバスなども確保しなければいけない。
この移動や宿泊に掛かるお金は、果たしてどこから出ているのだろうか。
部費で賄えるほどの金額では無いはずだし、選手の保護者がポケットマネーで払うには経済的負担が大きすぎる。
応援しにきてくれるはずの応援団やブラスバンド達に、自費で払わせるわけにもいかないだろう。
甲子園に行くために掛かるお金がどのように捻出されているのか。さっそく見ていこう。
甲子園出場によって掛かるお金の工面
まず、監督1名、部長1名、ベンチ入り選手18名に関しては、日本高等学校野球連盟、朝日新聞社が共同で旅費と滞在費を支給するようになっている。
国高等学校野球選手権大会 開催要項によると、内訳は以下のようになっている。
旅費
・代表校の所在地から大阪までの往復普通乗車運賃(新幹線、特急、急行料金を含む)
・船舶利用の場合は普通二等の乗船運賃
・沖縄、南北北海道代表校は航空運賃
滞在費
・抽選日(8月3日)から、その学校の最終試合日までの日数に対し、1日1人3,000円を補助
もちろんこの金額だけでは賄えないかもしれないが、しっかりと運営側が支給してくれているようだ。
さて、しかし先述したとおり、甲子園で掛かるお金は出場する選手達だけではない。
保護者や応援団やブラスバンドによる旅費や滞在費は、一切考慮されていないのである。
それに加えて入場料や応援費用などもろもろを合わせると、1試合に掛かる費用は1000万円以上ともいわれている。
それでは、この莫大なお金はどこから捻出されるのか。
それは、OB達による寄付金である。
野球部のOBはもちろんのこと、野球部とは無関係である一般OBにも、寄付を募るのである。
学校側は甲子園出場が決まった瞬間から、特別後援会を設立したりして、寄付集めに奔走するのだ。
甲子園常連の高校であれば、寄付集めのノウハウや前回出場時に余っていた寄付金を利用することで、難なく集めることができるだろう。
しかし、初出場となる場合には、こうしたノウハウを知らず、一から全ての手配に追われるため、大忙しになるのだという。
自分の母校が甲子園に出ることを喜んでいる人もいるだろう。
しかし、ただぬか喜びはできない。もしアナタの母校が甲子園初出場の場合、これから寄付を募る電話や手紙が届くことだろう。
さて、それでは、甲子園出場の際に支払う寄付金はいくらぐらいになるのか。
甲子園出場で支払う寄付金額
甲子園出場により支払うことになる寄付金は、いったいどれくらいの金額になるのか。
これは調べてみたところ、かなり様々であった。
1口3000円~1万円、野球部OBであれば1万円~5万円
なかには、お祝い金として100万円を寄付したという人もいるのだとか。
もし自分の母校が甲子園出場を決めた際には、なにかしらの通知がくるはずなので、まずはそれを確認してみよう。
[ad#ad]甲子園出場で支払うお祝い金
さて、次に「お祝い金」というものをみていこう。
このお祝い金は、どういった場合に支払うのか。
例えば、自分の親戚の息子さんや、親友の息子さんが甲子園出場を決めた場合。
他にも、自分が勤めている会社の社員、そのご子息が甲子園出場を決めた場合。
この場合、学校自体から寄付金を募られる訳ではないが、大人の関係上、こういった「お祝い」をなにかしらの形で表さなければいけないだろう。
寄付金であれば、「1口~円からお願いします」という通達があるし、もし支払わなかったとしても特になにがあるわけでも無い。
しかし、「お祝い」となれば別だ。
このお祝い金の額によって直接的に何かがあるわけでもないとは思うが、親戚や会社内の関係性にも関わってきてしまうというデリケートな問題でもあるため、ある意味寄付金よりも厄介だろう。いったいどれだけ包めば良いのだろうか。
お祝い金の相場
調べてみたところ、こういったお祝い金の相場は1万円程度のようだ。
関係性によって金額が左右されてしまうかもしれないが、このようなお祝いのケースでは、まず1万円を包んでおけば波風は立たないだろう。
むしろ、下手に関係性ごとに金額を分けるよりも、「お祝いに関しては全てに対し平等に1万円」と自分に定めておいたほうが、気が楽かもしれない。
表書き
甲子園出場というお祝い事の場合には、そこまでかしこまった形式にする必要はないだろう。
シンプルに「祝」でも良いし、すこしフランクに「祝!甲子園出場!」といったものでも良い。
ただ、もし包むのであればお財布から出したお金ではなく、折り目のついていないピン札を用意したほうが無難だろう。
まとめ
いかがだっただろうか。
1口いくらから~、という金額は各学校によって違っているようだが、先述した通り、決して支払いは強制ではないし、支払わなかったといって特に何かがあるわけでもない。
大切なのは「応援してよう」という気持ちである。
その気持ちは、甲子園に赴いて応援してあげたいという人もいれば、テレビで結果を観るだけに済ませる人もいるだろう。
人それぞれ、応援する熱量はさまざまである。
もし自分の母校が甲子園に出場した際には、寄付金云々より、気持ちだけでも応援してあげてほしいと思う。