今回は、夏の甲子園の広島代表である、広陵高校 野球部の2017年メンバー&出身中学を紹介を紹介していこう。
広陵高校といえば、やはり思い出されるのは2007年の夏の甲子園だろう。
現在は広島カープで活躍するエース・野村と、読売ジャイアンツで活躍する捕手・小林のバッテリーで、決勝まで上り詰めた。
しかし、ダークホースであった佐賀代表・佐賀北高校の勢いは決勝戦でも衰えず、広陵は惜しくも破れ、優勝を飾ることはできなかった。
あれから10年が経ち、甲子園出場は数回果たしているが、未だ優勝は飾れていない。
「今年こそ」。チーム全体がそんな想いで、広島県地区予選を戦ってきたことだろう。
そして今年、3年ぶりに広陵が甲子園に帰ってくる。
7月25日に行われた決勝戦、猛烈な追い上げをみせる広島新庄から逃げ切り、全90チーム(93校)の頂点に上り詰めたのである。
マツダスタジアムで行われた決勝戦は、まさに名門同士の白熱した、実に決勝らしい試合であった。
打線が爆発した4回、先制弾を放ったのはプロでも注目されている捕手・中村奨成。打線に勢いをつける見事な先制弾を放ち、打線に火をつけた。この後に打線が繋がり、4回に一挙6点を奪った。
しかし、相手は甲子園3年連続出場を目指す名門・広島新庄。5回に2点、7回に3点を奪い、6-5。ジリジリと追い上げをみせる。
勢いは確かに広島新庄寄りだった。だが、エース平元、そして後を託された山本が後続をシャットアウト。9回表に3点を奪い、結果は9-5。広陵の地力の強さが如実に現れた試合運びで、見事に甲子園を勝ち取ったのである。
3年ぶりの甲子園を決めた広陵だが、初戦は名門・中京大中京。まるで甲子園決勝でもおかしくないような相手が、初戦で立ちはだかる。
この中京大中京に、広陵は果たしてどのようなメンバーで立ち向かっていくのか。出身中学を含め、紹介していこう。
広陵高校野球部のメンバー&出身中学
背番号 | 名前 | ポジション | 学年 | 出身中学(出身チーム) |
---|---|---|---|---|
1 | 平元 銀次郎 | 投手 | 3 | 福智町金田中(西日本スコーピオン) |
2 | 中村 奨成 | 捕手 | 3 | 廿日市市大野東中(大野シニアBBC) |
3 | 大橋 昇輝 | 内野手 | 3 | 広島市安西中 |
4 | 吉岡 広貴 | 内野手 | 2 | 広島市三入中(ヤングひろしま) |
5 | 松岡 直輝 | 内野手 | 3 | 福山市松永中(尾道シニア) |
6 | 高田 桐利 | 内野手 | 2 | 倉敷市福田中(倉敷ビガーズ) |
7 | 加川 大樹 | 外野手 | 3 | 呉市和庄中(呉ファイターズ) |
8 | 谷口 秀斗 | 外野手 | 3 | 吹田市千里丘中(吹田シニア) |
9 | 高田 誠也 | 外野手 | 3 | 広島市庚午中(広島西シニア) |
10 | 山本 雅也 | 控え | 3 | 東広島市安芸津中(東広島ボーイズ) |
11 | 森 悠祐 | 控え | 2 | 広島二葉中(東広島シニア) |
12 | 鉤流 大遂 | 控え | 1 | 広島市大塚中(広島スターズ) |
13 | 佐藤 勇治 | 控え | 3 | 広島市口田中(呉ファイターズ) |
14 | 村上 嘉一 | 控え | 3 | 広島市国泰寺中(広島南シニア) |
15 | 丸山 壮史 | 控え | 2 | 神戸櫨谷中(宝塚ボーイズ) |
16 | 猪多 善貴 | 控え | 2 | 姫路市菅野中(姫路アイアンズ) |
17 | 永井 克樹 | 控え | 2 | 広島市翠町中(広島南リトルシニア) |
18 | 岩本 淳太 | 控え | 3 | 松原市松原第四中(全羽曳野少年公式野球協会) |
監督・・・中井 哲之(55歳)
広島新庄との決勝では、以下のメンバーがスタメンとして出場した。
打順 | ポジション | 名前 | 背番号 |
---|---|---|---|
1 | ショート | 高田 桐利 | 6 |
2 | センター | 谷口 秀斗 | 8 |
3 | キャッチャー | 中村 奨成 | 2 |
4 | レフト | 加川 大樹 | 7 |
5 | ライト | 高田 誠也 | 9 |
6 | ファースト | 大橋 昇輝 | 3 |
7 | セカンド | 吉岡 広貴 | 4 |
8 | サード | 松岡 直輝 | 5 |
9 | ピッチャー | 平元 銀次郎 | 1 |
まず注目したいのは、やはりプロ注目の捕手・中村 奨成だろう。これまで数多くのプロ選手を輩出してきた中井監督が、「選手としての素材は(先輩である)小林誠司より上」と言わしめるほどの逸材だ。二塁送球タイムは脅威の1.74秒という強肩、50メートルは6.0秒で走るという俊足、ホームランを打ち込めるほどの長打力。甲子園でも大暴れしてくれることだろう。
エース・平元 銀次郎にも注目したい。最速146キロのストレートと、三振の山を築く高速カーブを武器に、広島予選では5試合に先発し、自責点は5。準決勝・広島商業戦では被安打4で完封に抑えた。
カウントを取りに行く際にボールが甘めに入る傾向はあるが、その部分を中村が上手くリードすれば、甲子園でも三振の山を築けるだろう。
[ad#ad]まとめ
いかがだっただろうか。
3年ぶりに甲子園に帰ってきた名門・広陵高校。甲子園では初戦から中京大中京と対戦するが、この試合に勝利できれば、一気に波に乗り優勝まで駆け上がる可能性も充分にある。
中京大中京サイドも警戒している、日本代表候補でもある平元-中村バッテリーが、甲子園でも自分らしいパフォーマンスをできるかどうかが、勝利の鍵となるだろう。
今年こそ、広島に優勝旗を持って帰ることができるのか。ぜひ初戦から注目していきたい。