今回は、少年野球のバットの選び方を解説していきたいと思う。またバットの長さ(サイズ)や重さの規定に関しても触れていこう。
野球を始めるのなら、やはりマイバットは持っておきたい道具のひとつである。
もちろん、無理に買わずとも、所属しているチームがバットを用意していることも多いため、グローブよりは絶対的に必要という訳ではない。
しかし、本格的に野球をやるのなら、自分のバットは所有しておくべきだろう。
なぜならバットは、無数に種類がある。長さや太さ、重さ、重心のバランス、材質etc・・・これだけの選択肢の中から、自分に合う一本が奇跡的にチーム内にあれば良いが、なかなか難しい話である。
さらにいえば、マイバットがあれば練習のモチベーションにもなるし、自宅で素振りをしたいというときにも必要になってくる。
さて、しかし、先ほど紹介した通り、バットには無数の種類がある。スポーツショップに赴けば分かると思うが、少年用というだけでも、それこそ何十種類も陳列されているのだ。
その中から、どうやって自分に合うバットを見つけるのか。なにが一番自分に合っているのか、迷ってしまう人も多いのではないだろうか。
そこで今回は、アナタに合った少年野球のバットの選び方を解説するとともに、基本的な長さ(サイズ)や重さの規定も紹介していこう。
少年野球のバットの選び方
初めてバットを買うというのなら尚更、自分には何がフィットするのか迷ってしまうだろう。
プロでさえ、毎年グラム単位で微調整したり、長さを変えたりしているのだ。迷うのも無理はない。
まずは基本的な選び方を参考に、そこから自分の目的に合ったバットを見つけていこう
まずはアナタに合うバットの長さを知ろう
・腕の付け根(脇)から指先までの長さを測る。
・その長さに1.3を掛けた値が、自分に合ったバットの長さの基準となる。
もうひとつの方法として、少年野球の場合には、
・バットを地面に立てる。
・バットのグリップが、股下と鎖骨の中間辺りにくるバットがベストである。
とも言われているようだ。
以下の表も参考にしてほしい。
バットの長さ | 身長 | 参考学年 |
---|---|---|
64~68cm | 110cm~120cm | 1~2年生 |
70~74cm | 135cm~145cm | 2~3年生 |
75~76cm | 135cm~145cm | 3~4年生 |
78cm | 140cm~155cm | 4~5年生 |
80~81cm | 155cm~160cm | 6年生 |
バットのバランスを知ろう
長さの基準が分かったら、次はバランスだ。バットには大きく分けて、3つのバランスが存在する。
トップバランス・・・バットの先端部分に重心がある。遠心力を利用することで、打球を遠く飛ばすことができる。しかし、重心が先端に寄っている分、重さを感じやすくヘッドが下がりやすいため、振りぬけないと波打つようなスイングになってしまう。
使用例・・・筒香(横浜DeNA)、中田(日本ハム)
ミドルバランス・・・中間に重心を設定している。重心の範囲が広いため、振りやすさ、コントロールのしやすさがある。飛距離、コントロール共に中間に設定されており、扱いやすい。
使用例・・・山田(東京ヤクルト)、亀井(巨人)
カウンターバランス・・・手元近くに重心があるため、3つのバランスの中で最も軽く感じ、振り抜きやすい。流し打ちやインコース打ちに向いているが、飛距離は出ない。バットコントロールを意識したい人向け。
使用例・・赤星(元阪神)
簡単に説明すれば、遠くへ打球を打ちたいならトップバランス、しっかり内野の頭を越えるようなライナーを打ちたいならミドルバランス、自分のコントロールで打球を操りたい人はカウンターバランス、といったところだろうか。
バットの重さを知ろう
ここで注意なのが、ブンブン振り回せるような軽いバットを買うべきではない、ということである。
ただでさえ筋肉が発達していない少年野球選手は、ある程度バットの重さに頼らなければ、打球を飛ばすことはできない。
ここ最近の大型スポーツショップならば、素振りをさせてくれるスペースがあることも多いので、選ぶ際には、軽いものから重いものへと順に振ってみて、バットの軌道が波打たないギリギリのバットを選択しよう。
総合的オススメ
おすすめのバットについては詳しく次回に紹介させてもらうが、長さ、重さを理解しているのなら、後はもう「かっこよさ」で選ぶのもアリだろう。
自分が「かっこいい!」と思う物のほうが、練習へのモチベーションも高まるし、愛着も沸くというものである。
[ad#ad]少年野球のバットの長さ(サイズ)や重さの規定は?
調べてみたところ、どうやら長さや重さの明確な規定は無いようだ。
しかしその代わり、試合で使用できるのは全日本軟式野球連盟が公認している「JSBB」マークが入ったものに限られている。
つまり、長さや重さといった細かい規定を「JSBB」マークに統一したということだ。
バットを買う際には、基本的にマークが入っているものが大半だと思うが、よく確認しておこう。
まとめ
自分の体格にあったバットを選ぶことにより、実力を最大限に発揮できる。
自分の結果を左右する大切な道具なので、選ぶ際には妥協せず、しっかり丸一日掛けるくらいの勢いで選ぶようにしよう。