今回は、高校野球でコールドゲームになる条件・点数差について解説していこうと思う。

間もなく開幕を迎えるセンバツ高校野球。夏の甲子園とは違い、戦力以外の特色性も評価され代表に選ばれる21世紀枠があり、夏の大会ではなかなか見られなかった高校が出場することも、センバツの楽しみである。

今年は岩手県代表・不来方(こずかた)高校、岐阜県の多治見高校、高知県の中村高校が出場する。

この中でも岩手県代表の不来方高校は、わずかに部員10名。まるで野球漫画の世界から飛び出してきたような高校である。

しかし部員10名と侮る無かれ、2016年秋季大会では見事準優勝に輝き、決勝戦でも岩手の名門・盛岡大付属に堂々と戦いあっているのだ。是非、甲子園という舞台で躍動してほしい。

しかし、ベンチ入りメンバーがわずかに1人しか生まれないという不安は尽きない。例えばピッチャーが打ち込まれたとして、代わりのピッチャーはいるのか、一人でもケガや体調不良を絶体絶命なのではないか・・・。下手をすれば大量失点し、疲労がみるみるたまり、倒れてしまう選手がいるのではないか・・・。

 

こういうとき、野球には絶対的な点差がついてしまった場合には、コールドゲームというルールが存在する。

コールドゲームとは、特定の点差が開いたとき、そのイニングまでで試合を終了するというルールである。

一見、残酷に見えるかもしれないルールだが、未来ある野球少年を無理に酷使しないように定められたものである。

それでは何点差が開いたらコールドゲームなのだろうか?

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どうなるとコールドゲーム?

日本高野連が定めたルールは、「5回以降10点差、7回以降7点差がついた場合」となっている。

つまり、5回終了時に10-0だった場合には、その時点で試合が終了する。

この他にも、天候悪化、日没等の理由で試合継続が不可能と判断された場合、その時点で試合は終了、コールドゲームが成立する。

 

点差が開いてのコールドゲームならば純粋な実力差なので諦めもつくものだが、以前には、降雨という天の気まぐれによってコールドゲーム、惜しくも甲子園を逃した高校があったことをご存知だろうか。

それは第98回全国高校野球選手権大会沖縄大会3回戦、小禄―浦添商のことである。

浦添商は7―8で迎えた八回表、タイムリーヒットなどで2点を奪い、遂に逆転に成功した。しかしその裏に雨が強まり、試合は中断。約15分後、大会特別規定により七回裏終了時点の点数でコールドゲームとなった。

浦添商の八回の攻撃は記録されなかった。

逆転劇は、雨によって幻に消え、浦添商の夏は幕を閉じたのである。

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甲子園にはコールドゲームが無い?

さて、それでは甲子園でのコールドゲームは何点差なのか?と思った方。

実は甲子園には、コールドゲームが存在しないのである。(天候不良等の場合には有り得る)。

つまり、どれだけ点差が開いたとしても、試合は9回まで続けられるのだ。これには賛否両論あり、「9回までやらせてあげるべきだ」という意見と、「もう試合は決しているのに、これ以上高校生に無理をさせるべきではない」という意見が混在している。

しかし、甲子園に選ばれている高校は県を代表する高校であるし、野球とはなにがあるか分からないスポーツである。もしかしたら7回7点差がついていても、8回に逆転するかもしれない。甲子園に潜む魔物とは、そういうものである。

応援する人達も、大量点差に目を覆うよりも、逆転を信じて全力で応援してあげるべきではないだろうか。

まとめ

ちなみに余談であるが、私が思い出の深い高校、福島代表の光南高校は、2006年の清峰高校との試合で、22-3という大敗を喫している。

この試合をスタンドで観ていた私としては「もうやめてやってくれ」という思いだったのだが、今にして思えば、最後まで勝利を信じ戦い抜いた選手達はとても格好良かった。

大人の意見からすれば、「もう無理はしないで」という思いを抱くかもしれないが、高校球児はいつまでもグラウンドで勝利を信じて戦っている。

最後まで戦い抜くことで、これからの人生の自信にもなるだろう。つまり何が言いたいかと言えば、私は甲子園での点差コールドゲームは反対である。

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