野球の延長ってルール上は最長(最高)何回まで?高校&プロ別に解説

今回は、【野球の延長ってルール上は最長(最高)何回まで?高校&プロ別に解説】と題して、紹介していこう。

高校野球やプロ野球において、延長戦に突入するほどの白熱した熱戦は、胸をアツくさせる。

拮抗した試合展開で、1点の重みが感じられ、緊迫した空気感が感じられるからだ。

 

さて、野球というスポーツは、基本的に9回制で行われる。表と裏があり、それぞれが攻撃と守備を一度ずつ行ったら1回という計算だ。

この9回の間で得点差があれば試合終了、ゲームセットとなる。

しかし、この9回で決着がつかなかった場合に、”延長戦”に突入するのである。

野球の延長は、サッカーのように時間で決められているわけではない。

9回以降になると、基本的に決着がつくまで回数が重ねられていくのだ。

 

しかし、この重ねられる回数にも限度があり、それは高校野球とプロ野球で差がある。

それでは、高校野球とプロ野球の延長戦の上限は何回までなのかをさっそくみていこう。

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高校野球の延長の上限回数

まず、現在行われている高校野球の延長回数の上限回数を紹介しよう。

それは”延長15回まで”である。

この延長15回までに決着がつかなかった場合には、後日にもう一度試合を行う、いわゆる”再試合”ということになる。

2006年に行われた甲子園決勝、早稲田実業対駒大苫小牧戦で、斎藤と田中の力投の末に延長再試合になったのは記憶に新しいのではないだろうか。

また、2017年のセンバツでは福岡大大濠対滋賀学園、そして福井工大福井対健大高崎の2試合連続で延長引き分け再試合が行われるという珍事も起きた。

 

ちなみに、現在では延長は15回までと規定があるが、2000年のセンバツ大会までは延長は18回制度であった。

PL学園対横浜高校戦で、松坂大輔が延長17回、250球を投げ抜き勝利したという伝説的記録もある。

だが、高校生という若さで炎天下の中、全力でプレーし続けることは健康を害する可能性があるとして、高野連がルールを改定、現在の15回制となったのである。

 

更に現在では、延長15回制を廃止し、「タイブレーク制度」を導入しようとする動きもある。

詳しくはリンク先を参照してほしいが、タイブレークとは”延長12回を超えて試合が決着しなかった場合、13回からはノーアウト1、2塁から試合を始める”という方式である。

WBC2017でも実際に行われたことで覚えたという人もいるのではないだろうか。

 

近年の高校野球では、選手の酷使が問題視されている。

全ての試合を当たり前のように一人で投げ抜き戦うことは、間違いなく肩を消耗させ、将来に続いていく野球人生にも影響をきたす。

この問題点を解消するための、タイブレーク制度である。

賛否両論あるようだが、2018年のセンバツ大会から試験的に導入されるのはほぼ決定的なようだ。

将来有望な高校生を守るためにも、必要なルールかもしれない。

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プロ野球の延長の上限回数

さて、それでは次にプロ野球の延長上限回数を紹介しよう。

プロ野球は高校野球と違い、”延長12回まで”となっている。

また、プロ野球はリーグ戦で行われているため、再試合という制度は無い。また、勝率計算の際には引き分けは除外され、純粋な勝敗でのみ計算される。

ただし、日本シリーズのみ、延長15回まで行われる。

WBCなどの国際大会の場合、その都度ルールは変更されていくが、WBC2017では延長10回までは通常通り試合を行い延長11回以降は先述したタイブレーク制度が導入された。

 

ちなみにMLBでは延長の規定が無く、決着がつくまで試合が行われる。

2015年のヤンキース対レッドソックス戦では延長19回、試合終了時刻は午前2時13分という驚異的な試合も実際に行われた。なにより驚きなのが、その時間になっても残っていたファンが多数いたことである。

まとめ

いかがだっただろうか。

高校野球、プロ野球、そしてMLBと、延長のルールはさまざまである。

特にMLBは延長に上限が無いため、試合に決着がつかなければ延々と行われるというのが驚きである。さすがアメリカといったところだろう。

是非、日本のファンの方々も、延長に入ったからといって帰らず、最後まで試合を見守ってほしい。

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