【夏の甲子園】台風や雨天の際に中止/延期になる基準とは?

【夏の甲子園2017】台風や雨天の時は中止/延期になる基準とは?

「甲子園には魔物が住んでいる」とは、よく聞く言葉である。

通常の試合では見られないような奇跡的プレーが生まれたり、超注目高校が無名の初出場校にあっさりと敗退したり・・・。

まるでなにかに取り憑かれたように、ガラリと試合展開が左右するのが、甲子園特有の怖さかも知れない。

だが、甲子園での試合を左右するのは、目に見えぬ”魔物”だけではない。

それこそ、”天候”という存在である。

野球というスポーツにおいて、雨は大きく試合に関係してくる。ボールは滑り、グラウンドはぬかるみ、視界も遮ってしまう。

サッカーであれば続行するような雨天でも、野球では即座に”中断”、果てには”試合中止”という措置がとられてしまう。

 

実際に近年、文字通り雨に泣かされた試合があった。第98回全国高校野球選手権大会沖縄大会3回戦、小禄―浦添商。

浦添商といえば、甲子園出場経歴も持つ強豪であり、甲子園出場も有力とされている高校である。

しかし、この試合で、八回表を終えて1点リードしていた浦添商が、降雨コールドにより7―8で敗れた。

八回裏小禄の攻撃を終えないまま雨が強くなったため、試合続行は不可能と判断、七回裏終了時点でリードしていた小禄の勝ちとなったのである。

雨が降り続け相手選手が引き上げる中、諦め切れない思いで土砂降りの中グラウンドにたたずむ選手達の気持ちを考えると、切なさで胸が締め付けられる。
試合展開を左右し、絶対に抗えない存在でもある天候。

では、果たしてどれほどの悪天候になると、試合は中止という措置が取られるのか。

今後、試合を観る時の参考にするためにも、ここで紹介していこう。

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台風や雨天の際に中止/延期になる基準とは?

試合開始前に中止になる場合

これは、高野連が雨雲の動きを見て、判断を下すことになっている。残念ながら、明確な基準というのは見当たらなかったが、グラウンドに土を入れても水が浮いてくる状態、風速、雷が発生するか否かで、中止にするかを判断しているようだ。

経験上、中止の判断が下されてから、みるみる空が晴れてくるということは早々無かったので、日中は継続的に雨が降り続ける場合に中止になるのかも知れない。

試合中に中止になる場合

試合中の場合には、判断は全て審判団に委ねられる。すぐに試合を中止するわけではなく、一旦中断という形を取り、雨が弱まった場合にはグラウンドに乾いた土を入れて再開となる。

試合中は雨雲の動きはもちろんだが、プレーに危険が及ぶかというのが審判団での重要な判断基準のようだ。

また、金属バットの場合には雷に打たれてしまう可能性もあるため、雷が鳴った場合には即中断、または木製バットの使用が義務付けられる。

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甲子園での雨天の扱い

甲子園の場合には、7回まで試合が続いていれば試合は成立となる。

ということは、7回が終了する前に試合が中止になった場合、ノーゲームという扱いになってしまうのだ。

例え10対0で勝っていても、7回までに雨が降り中止になれば、その試合は無かったことになり、後日再試合という形になる。

試合が中断したところから後日改めて続きを行う、いわゆる「サスペンデッドゲーム」を導入することが毎年雨の試合の後によくコメントされているが、私もその意見には賛成である。

雨の中、必死に戦った選手達の頑張りを全て”ノーゲーム”の一言で無にしてしまうのは、なんともいえないだろう。

まとめ

いかがだっただろうか。

甲子園の場合、阪神タイガースがメインに使用しているという理由もあり、期間中に全試合を消化しようとする動きが見られるが、私個人としては、天候だけで試合結果が左右されてしまうのは、どうかと思う。

プロのリーグ戦と違い、一度負ければその瞬間に終わってしまうのが高校野球。

もっと、一戦一戦を、大切に扱ってほしいと思ってしまうのは、高校野球ファンのエゴなのだろうか。

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