今回は、夏の甲子園の神奈川代表である、横浜高校 野球部の2017年メンバー&出身中学を紹介を紹介していこう。
7月29日、横浜スタジアムにて神奈川県代表を決める決勝戦が行われた。
横浜対東海大相模という、どちらも甲子園常連のイメージが強い名門対決。
名門同士らしい締まった投手戦になるかと思われた決勝戦だったが、結果としては横浜が東海大相模を終始圧倒する試合展開となった。
初回こそ東海大相模に先制を許したが、すかさずプロ注目の増田 珠がタイムリーを放ち同点。3回には本人も「打った瞬間に入ると確信した」というほど完璧なホームランをレフトスタンドに叩き込んだ。
この日の増田は本塁打を含む4打数4安打の大暴れ。期待に違わぬ活躍をみせ、東海大相模、そして観客を圧倒してみせた。
市村、山崎にも本塁打が飛び出し、今年の神奈川大会を象徴する「打高投低」が如実に現れた試合展開だった。
横浜高校はチームとしては神奈川大会で計14本もの本塁打を放ち、大会通算チーム最多本塁打記録に並ぶ強打力を、決勝でも存分に披露。
終わってみれば9-3と東海大相模を圧倒した。
この打力を余すことなく甲子園でも発揮できれば、そうそう敗退することはないだろう。
さて、圧倒的打力を持つ横浜高校だが、甲子園ではどのようなメンバーで戦っていくのか。出身中学を含め、さっそくみていこう。
横浜高校野球部のメンバー&出身中学
背番号 | 名前 | ポジション | 学年 | 出身中学(出身チーム) |
---|---|---|---|---|
1 | 板川 佳矢 | 投手 | 2 | 野木町野木中 |
2 | 福永 奨 | 捕手 | 3 | 横浜市上菅田中(戸塚シニア) |
3 | 市村 拓巳 | 内野手 | 3 | 横浜市金沢中(横浜南ボーイズ) |
4 | 斉藤 大輝 | 内野手 | 2 | 横浜市六ツ川中(戸塚シニア) |
5 | 山崎 拳登 | 内野手 | 2 | 横須賀市野比中(中本牧シニア) |
6 | 遠藤 圭吾 | 内野手 | 2 | 横須賀市池上中(横浜港ボーイズ) |
7 | 長南 有航 | 外野手 | 2 | 佐野市田沼西中(佐野シニア) |
8 | 増田 珠 | 外野手 | 3 | 長崎市淵中(長崎シニア) |
9 | 万波 中正 | 外野手 | 2 | 練馬区開進第二中(東練馬シニア) |
10 | 塩原 陸 | 控え | 3 | 横浜市大綱中(都筑中央ボーイズ) |
11 | 及川 雅貴 | 控え | 1 | 匝瑳市八日市場第二中(匝瑳市シニア) |
12 | 辻村 裕紀 | 控え | 3 | 三島市中郷西中(裾野シニア) |
13 | 内海 貴斗 | 控え | 1 | 横浜市末吉中(世田谷西シニア) |
14 | 武川 康大 | 控え | 2 | 横浜市汲沢中(中本牧シニア) |
15 | 吉原 大稀 | 控え | 1 | 旭川市明星中(旭川大雪ボーイズ) |
16 | 黒須 大誠 | 控え | 1 | いわき市中央台北中(いわきボーイズ) |
17 | 奥村 京平 | 控え | 3 | 可児市西可児中(瀬戸シニア) |
18 | 小泉 龍之介 | 控え | 1 | 越前市武生第二中(鯖江ボーイズ) |
監督・・・平田 徹(34歳)
東海大相模との決勝戦では、以下のメンバーがスタメンとして出場。
打順 | ポジション | 名前 | 背番号 |
---|---|---|---|
1 | レフト | 長南 有航 | 7 |
2 | サード | 山崎 拳登 | 5 |
3 | セカンド | 斉藤 大輝 | 4 |
4 | センター | 増田 珠 | 8 |
5 | ライト | 万波 中正 | 9 |
6 | キャッチャー | 福永 奨 | 2 |
7 | ファースト | 市村 拓巳 | 3 |
8 | ピッチャー | 板川 佳矢 | 1 |
9 | ショート | 武川 康大 | 14 |
2年生が7名、1年生が5名もベンチ入りしているというのは、甲子園全体からみても珍しい。
しかし、若いチーム編成で甲子園に挑むことになるが、決して妥協されたメンバー構成ではない。
2年生ながら既にプロが注目し始めている万波 中正は、身長190センチの長身を生かしたバッティングは、長打にも期待できるバッター。決勝では5三振という悔しい結果に終わったが、その悔しさを甲子園で払拭することができるかが、チーム全体の勢いも左右するだろう。
そして4番に座るのは増田 珠。大会新記録となる4試合連続本塁打、1大会で5本塁打を放つスーパーバッター。
ホームランを打てる力だけではなく、確実に芯で捉えぬくミート力、ボール球を見極める優れた選球眼は、プロのスカウトからみてもAクラス選手だろう。
投手力にはやや不安が残る。甲子園では如何に「打の横浜」を魅せることができるかが、勝負の分かれ目だろう。
[ad#ad]まとめ
いかがだっただろうか。
チーム打率.313、神奈川大会本塁打数14本、総得点数は7試合で61点と、まさしく超攻撃的野球だ。
甲子園での初戦の相手はセンバツ4強の名門・秀岳館。この対戦カードが決まったとき、抽選会場内は一番のどよめきが起こったほどだ。
もし、抽選の運命が違ったら決勝戦で観られたかも知れないというほどの名勝負。これが初戦から観られるというのは贅沢な反面、初戦でこのどちらかが敗退してしまうというのも寂しい気もする。
秀岳館は川端、田浦のWエースを誇る。打の横浜が、このWエースをどれだけ打ち崩せるか。
守の秀岳館、打の横浜。果たして、この決勝のような1回戦を勝ち上がるのはどちらになるのか。