この記事では、夏の高校野球についてお伝えしていく。その中でも”神奈川大会(予選)2017”の結果&優勝予想に関して触れていこう。
夏の地方予選大会で、最も激戦区と言われているのが神奈川県だ。
2017年の夏の予選、参加チームはなんと189チーム(190高校)。このなかで、たったひとつの甲子園出場枠を争い、戦っていく。
開幕は7月8日で、横浜スタジアムにて開会式が行われる予定となっている。
使用する会場は横浜スタジアム、サーティーフォー保土ヶ谷球場、バッティングパレス相石スタジアムひらつか、大和スタジアム、サーティーフォー相模原球場、横須賀スタジアム、藤沢八部球場、秦野球場、小田原球場、いせはらサンシャイン・スタジアム、俣野公園横浜薬大スタジアムと、各地で行われる予定。
メインとなる会場は横浜スタジアムで、決勝もここで繰り広げられる。
189チームが参加するとなると、ノーシードで戦い優勝までを目指すとすれば実に8試合、勝ち続けなければならない。
その間、もちろん負けは許されず、試合を続けていけばいくほどに疲労は蓄積されていく。そして勝てば勝つほど、強豪相手との試合が増え、精神的にも疲弊していくだろう。
最後まで戦い抜く体力と気力を持ち合わせていなければ、甲子園に出場することは叶わない。運や偶然だけで勝ち抜いていけるほど、神奈川大会は甘くないようだ。
強豪と呼ばれる高校も多く、横浜高校、東海大相模、桐光学園、横浜隼人、慶応、日大藤沢、横浜商業など、高校野球を少しでも知っていれば、一度は観たことがあるような高校ばかり。
この激戦区を勝ち抜き、一枚しか用意されない甲子園行きの切符を手にするのは、果たしてどのチームか。
優勝予想も踏まえ、結果をみていこう。
夏の高校野球神奈川大会2017結果
※こちらは結果が分かり次第随時更新していきます
1回戦~2回戦
A
高校名 | 点数 | 高校名 |
---|---|---|
横浜 | 12-0 | 南(①の勝者) |
高浜① | 1-9 | 南① |
秀英 | 16-1 | 横浜緑園 |
横浜立野 | 1-7 | ②の勝者 |
金沢② | 3-4 | 武相② |
麻生 | 3-10 | 横浜青陵③の勝者 |
上鶴間③ | 14-15 | 横浜青陵③ |
弥栄 | 6-7 | ④の勝者 |
逗子④ | 5-3 | 金井④ |
横須賀 | 2-9 | ⑤の勝者 |
藤沢翔陵⑤ | 岸根⑤ | |
大磯 | 0-9 | ⑥の勝者 |
横浜商業⑥ | 7-5 | 茅ヶ崎⑥ |
西湘 | 1-0 | ⑦の勝者 |
深沢⑦ | 7-5 | 湘南工大付⑦ |
星槎国際湘南 | 0-6 | ⑧の勝者 |
上矢部⑧ | 3-2 | 厚木⑧ |
アレセイア湘南 | 2-8 | 麻布大付 |
山北 | 6-5 | ⑨の勝者 |
相模原青陵/神奈川総産⑨ | 0-10 | 秦野⑨ |
綾瀬 | 7-2 | ⑩の勝者 |
小田原⑩ | 2-7 | ⑩磯子工業 |
大和南 | 1-4 | ⑪の勝者 |
市ヶ尾⑪ | 11-2 | 田奈⑪ |
川崎工科 | 2-11 | ⑫の勝者 |
日大⑫ | 6-1 | 座間総合⑫ |
高津 | 4-5 | ⑬の勝者 |
橋本⑬ | 2-3 | 城郷⑬ |
市川崎 | 1-8 | ⑭の勝者 |
磯子⑭ | 26-1 | 海洋科学⑭ |
B
高校名 | 点数 | 高校名 |
---|---|---|
平塚学園 | 7-2 | ⑮の勝者 |
旭丘⑮ | 4-3 | 津久井⑮ |
平塚江南 | 2-1 | ⑯の勝者 |
七里ガ浜⑯ | 1-2 | 山手学院⑯ |
藤沢総合 | 2-1 | ⑰の勝者 |
相模原中東⑰ | 8-0 | 愛川⑰ |
瀬谷西 | 0-6 | 鶴嶺⑱の勝者 |
横浜翠嵐⑱ | 2-9 | 鶴嶺⑱ |
相洋 | 12-2 | 海老名⑲の勝者 |
住吉⑲ | 3-4 | 海老名⑲ |
藤沢工科 | 0-4 | 大和⑳の勝者 |
柏木学園⑳ | 1-6 | 大和⑳ |
東 | 7-2 | ㉑の勝者 |
横浜栄㉑ | 5-4 | 湘南台㉑ |
座間 | 0-3 | ㉒の勝者 |
平塚農業㉒ | 6-15 | 川和㉒ |
橘学苑 | 5-6 | ㉓の勝者 |
逗葉㉓ | 19-3 | 湘南学園㉓ |
松陽 | 12-6 | ㉔の勝者 |
大楠㉔ | 12-7 | 大和東㉔ |
釜利谷 | 0-24 | ㉕の勝者 |
小田原城北工㉕ | 0-15 | 立花学園㉕ |
光陵 | 4-6 | ㉖の勝者 |
横須賀工業㉖ | 1-2 | 藤沢清流㉖ |
横浜創学館 | 4-2 | ㉗の勝者 |
鎌倉学園㉗ | 8-1 | 鶴見㉗ |
関東学院 | 5-1 | ㉘の勝者 |
湘南㉘ | 11-0 | 横須賀大津㉘ |
横浜明朋 | 2-15 | ㉙の勝者 |
神奈川工業㉙ | 8-0 | 二宮㉙ |
生田東 | 6-13 | ㉚の勝者 |
津久井浜㉚ | 5-7 | 氷取沢㉚ |
C
高校名 | 点数 | 高校名 |
---|---|---|
桐光学苑 | 23-0 | 百合丘㉛の勝者 |
鎌倉㉛ | 4-7 | 百合丘㉛ |
元石川 | 4-8 | 横浜平沼 |
横浜旭陵 | 3-5 | ㉜の勝者 |
荏田㉜ | 5-8 | 上溝㉜ |
厚木東 | 0-7 | ㉝の勝者 |
幸㉝ | 戸塚㉝ | |
桐蔭学園 | 7-4 | 上溝南㉞の勝者 |
上溝南㉞ | 7-2 | 追浜㉞ |
菅 | 2-3 | ㉟の勝者 |
藤沢西㉟ | 8-9 | 大師㉟ |
県相模原 | 4-3 | 瀬谷㊱の勝者 |
浅野㊱ | 2-4 | 瀬谷㊱ |
厚木北 | 1-8 | ㊲の勝者 |
横浜桜陽㊲ | 6-7 | 城山㊲ |
東海大相模 | 8-1 | ㊳の勝者 |
川崎北㊳ | 8-2 | 横浜南陵㊳ |
横浜翠陵 | 6-7 | ㊴の勝者 |
逗子開成㊴ | 0-10 | 鶴見大付㊴ |
生田 | 8-5 | ㊵の勝者 |
吉田島㊵ | 2-7 | 保土ヶ谷㊵ |
柏陽 | 0-8 | ㊶の勝者 |
橘㊶ | 8-0 | 伊勢原㊶ |
向上 | 6-2 | ㊷の勝者 |
法政二㊷ | 7-5 | 厚木西㊷ |
相模田名 | 8-0 | ㊸の勝者 |
寒川㊸ | 7-0 | 中央農業㊸ |
川崎総合科学 | 4-13 | ㊹の勝者 |
秦野曽屋㊹ | 2-10 | 多摩㊹ |
綾瀬西 | 2-9 | ㊺の勝者 |
足柄㊺ | 14-10 | 平塚工科㊺ |
D
高校名 | 点数 | 高校名 |
---|---|---|
慶應義塾 | 4-0 | ㊻の勝者 |
大井㊻ | 1-3 | 相模原総合㊻ |
光明相模原 | 10-0 | ㊼の勝者 |
新羽㊼ | 7-8 | 新城㊼ |
霧が丘 | 0-1 | ㊽の勝者 |
藤嶺藤沢㊽ | 5-8 | 桜丘㊽ |
舞岡 | 8-7 | ㊾の勝者 |
横浜緑ヶ丘㊾ | 7-3 | 茅ヶ崎西浜㊾ |
三浦学苑 | 5-2 | ㊿の勝者 |
向の岡工業㊿ | 1-7 | 慶応藤沢㊿ |
横須賀学院 | 3-0 | 51の勝者 |
大和西51 | 0-4 | 平塚湘風51 |
関東六浦 | 3-13 | 52の勝者 |
伊志田52 | 5-0 | 旭52 |
麻溝台 | 8-9 | 53の勝者 |
森村学園53 | 1-8 | 秦野総合53 |
横浜隼人 | 21-1 | 54の勝者 |
相模向陽館54 | 11-8 | サレジオ学院54 |
永谷 | 4-14 | 55の勝者 |
横浜学園55 | 6-2 | 有馬55 |
中大付横浜 | 0-7 | 56の勝者 |
茅ヶ崎北陵56 | 8-1 | 県川崎56 |
横浜商大 | 7-0 | 57の勝者 |
神奈川大付57 | 3-6 | 大船57 |
日大藤沢 | 10-0 | 58の勝者 |
希望ヶ丘58 | 13-5 | 金沢総合58 |
サイエンス | 1-10 | 59の勝者 |
白山59 | 12-1 | 新栄59 |
県商工 | 0-7 | 60の勝者 |
横須賀総合60 | 10-3 | 相原60 |
港北 | 0-10 | 61の勝者 |
麻生総合61 | 0-15 | 湘南学院61 |
3回戦
【7月18日】
高校名 | 点数 | 高校名 |
---|---|---|
横浜 | 9-2 | 秀英 |
武相 | 雨天中止 | 横浜清陵 |
桐光学園 | 11-0 | 横浜平沼 |
上溝 | 雨天中止 | 戸塚 |
平塚学園 | 11-1 | 平塚江南 |
藤沢総合 | 雨天中止 | 鶴嶺 |
慶應義塾 | 6-0 | 光明相模原 |
三浦学苑 | 3-2 | 横須賀学院 |
伊志田 | 雨天中止 | 秦野総合 |
桐蔭学園 | 3-4 | 大師 |
県相模原 | 雨天中止 | 城山 |
相洋 | 5-3 | 大和 |
東 | 雨天中止 | 川和 |
逗子 | 0-7 | 藤沢翔陵 |
横浜商業 | 雨天中止 | 西湘 |
※雨天中止になったチームは7月19日の第一試合へ。
【7月19日】
高校名 | 点数 | 高校名 |
---|---|---|
武相 | 8-3 | 横浜清陵 |
横浜隼人 | 10-0 | 横浜学園 |
茅ヶ崎北陵 | 2-17 | 横浜商大 |
上溝 | 0-13 | 戸塚 |
星槎国際湘南 | 10-0 | 麻布大付 |
山北 | 2-9 | 綾瀬 |
藤沢総合 | 2-3 | 鶴嶺 |
東海大相模 | 10-0 | 鶴見大付 |
生田 | 0-7 | 橘 |
桜丘 | 6-0 | 舞岡 |
逗葉 | 4-10 | 松陽 |
立花学園 | 8-0 | 藤沢清流 |
伊志田 | 5-2 | 秦野総合 |
向上 | 8-1 | 相模田名 |
多摩 | 6-5 | 足柄 |
県相模原 | 2-7 | 城山 |
市ケ尾 | 2-13 | 日大 |
城郷 | 2-7 | 磯子 |
東 | 0-8 | 川和 |
日大藤沢 | 10-3 | 白山 |
横須賀総合 | 5-4 | 湘南学院 |
横浜商業 | 11-1 | 西湘 |
横浜創学館 | 8-1 | 関東学院 |
神奈川工業 | 1-5 | 氷取沢 |
4回戦
【7月21日】
高校名 | 点数 | 高校名 |
---|---|---|
慶應義塾 | 7-2 | 桜丘 |
三浦学苑 | 10-0 | 伊志田 |
横浜 | 6-4 | 武相 |
藤沢翔陵 | 4-2 | 横浜商業 |
平塚学園 | 10-1 | 鶴嶺 |
相洋 | 7-0 | 川和 |
桐光学園 | 12-1 | 戸塚 |
大師 | 6-5 | 城山 |
【7月22日】
高校名 | 点数 | 高校名 |
---|---|---|
横浜隼人 | 3-2 | 横浜商大 |
日大藤沢 | 4-3 | 横須賀総合 |
星槎国際湘南 | 5-1 | 綾瀬 |
日大 | 4-1 | 磯子 |
松陽 | 0-4 | 立花学園 |
横浜創学館 | 4-5 | 氷取沢 |
東海大相模 | 11-1 | 橘 |
向上 | 9-2 | 多摩 |
5回戦
【7月23日】
高校名 | 点数 | 高校名 |
---|---|---|
桐光学園 | 4-2 | 大師 |
慶應義塾 | 5-2 | 三浦学苑 |
星槎国際湘南 | 4-9 | 日大 |
立花学園 | 16-5 | 氷取沢 |
横浜 | 6-2 | 藤沢翔陵 |
平塚学園 | 2-9 | 相洋 |
準々決勝
【7月25日】
高校名 | 点数 | 高校名 |
---|---|---|
横浜 | 9-1 | 相洋 |
桐光学園 | 11-8 | 慶應義塾 |
【7月26日】
高校名 | 点数 | 高校名 |
---|---|---|
日大 | 6-4 | 立花学園 |
東海大相模 | 7-2 | 日大藤沢 |
準決勝
【7月28日】
高校名 | 点数 | 高校名 |
---|---|---|
横浜 | 10-6 | 桐光学園 |
日大 | 1-5 | 東海大相模 |
決勝
【7月29日】
高校名 | 点数 | 高校名 |
---|---|---|
横浜 | 9-3 | 東海大相模 |
高校野球神奈川大会2017優勝予想!
東海大相模
※上記の動画の内容は2017年5月3日に行われた”神奈川県高等学校野球春季大会”の決勝戦。-東海大相模vs横浜高校-
一番の有力は”東海大相模”だろう。春季関東大会では、作新学院や健大高崎といった強豪を倒し、決勝に進出。決勝では惜しくも3-2で浦和学院に破れたが、全国でも堂々と戦いぬける実力を知らしめた大会となった。
中でも注目なのは、2年生スラッガーの森下翔太。1年夏から4番としてスタメン出場。高校通算22本塁打を誇る右のスラッガーである。
その実力は春季大会でも発揮され、4試合で16打数8安打。全国クラスの強豪ばかりがひしめく関東大会で打率.500は驚異的な数値である。
この実力を夏でも発揮できれば、グッと甲子園に近づくことだろう。
横浜高校
次に”横浜高校”。
春季神奈川大会では、決勝で東海大相模と対決。夏の前哨戦ともいえる好カード。試合は乱打戦となり、14-13で惜しくも破れはしたが、その打撃力はやはりトップクラス。
プロ注目の大型外野手、増田珠は走攻守全てが超高校級。春季関東大会では浦和学院戦で4四死球と勝負を避けられる展開だったが、本人は「勝負を避けられるほどの打者になれたことが嬉しい」と、ポジティブに、そしてチームの勝利に貢献することを考えられる一流の選手だ。
そしてもう一人、万波中正。中学時代は砲丸投げで都大会優勝という異例の経歴を持つ、コンゴ人とのハーフ選手である。
190cm、89キロという恵まれた体格でありながら、俊足を生かし1番打者を務める。荒削りな部分も目立つものの、その生まれ持ったセンスはドラフト候補にも挙がるほど。夏までにもうワンランクアップした選手になれば、東海大相模とのリベンジを果たすことも可能だろう。
そして、これまで「横浜か東海大相模か」と言われていた甲子園争いを、三つ巴に変えたのが”桐光学園”である。
桐光学園といえば、松井裕樹の存在を思い出す人も多いだろう。甲子園奪三振記録を更新し、その注目度は一気に加速。
2001年にセンバツで甲子園初出場を決め、いまや甲子園争いにも堂々名を連ねる名門へと進化を遂げている。
春季神奈川大会では準決勝で東海大相模に7-3で破れた。課題としての投手力が夏までにどれだけ仕上げられるかが、夏の甲子園の切符を手にするかの命運を左右するだろう。
野手は人材が豊富であり、走攻守三拍子そろった大型外野手・齋藤 健成、俊足、堅守の渡部 遼人、左右に打ち分ける打撃と軽快な内野守備の逢阪 倫充が、桐光学園を牽引する。
東海大相模、横浜、桐光学園。果たしてこの三つ巴を制するのはどのチームか。はたまた、この三つ巴を破るダークホースが現れるのか。注目していきたい。
まとめ
いかがだっただろうか。
すでに春季大会から激闘を繰り広げている神奈川地区。今のところ、東海大相模が一歩リードしているが、夏にはどう転ぶか分からない。
189チームという最大規模の予選は、どう運命の歯車が回るか誰にも分からない。それほど、夏の大会とは不思議な空気感を持つ大会だ。
7月8日の開幕。果たして最後まで立ち上がっているのはどのチームなのか、大いに注目しよう。