今回は、ドラフト注目の大卒スラッガー、慶大の岩見雅紀のドラフト評価や出身中学などのプロフィール、そして守備の評価についても紹介していこう。

リーグ史上初となる5試合連続本塁打を放ち、通算本塁打数も岡田彰布に並ぶ3位という記録を持つ岩見。

26日に控えたドラフト会議を前に、ここで一気にペースを上げており、スカウトからの注目もより一層高まっている。

歴代1位の通算23本塁打(高橋由伸)に並ぶか否かという点においても、非常に注目されている。

今回は、そんな大卒最注目である岩見雅紀にスポットを当て、注目していこう。

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慶応大‐岩見雅紀の経歴・プロフィール


身長:187cm

体重:107キロ

投打:右投げ右打ち

ポジション:外野手

出身:滋賀県大津市

出身中学:比叡山中

出身高校:比叡山高

滋賀県大津市に生まれ、小学2年から野球を始める。6年生時には一塁手として全日本学童大会ベスト16となるなど、幼い頃からその実力を発揮していた。

中学は比叡山中にて軟式野球部に入部。投手兼外野手として県大会優勝に輝いている。

高校も地元である比叡山高校に進学。1年秋からベンチ入りし、2年春からレフトでレギュラーを獲得。高校通算47本塁打を記録したが、甲子園出場は果たしていない。

大学進学時、1年浪人していた?

さて、慶応大にてさらにその才能を開花させた岩見だが、実は1年、大学浪人を経験している。

高校卒業前に佛教大学等、複数の大学に合格していたものの、すべての大学への進学を拒否。1年間の浪人生活となった。

その後、AO入試で慶応義塾大学総合政策学部に合格。晴れて2014年4月に、大学入学と同時に野球部に入部した。

2年春から背番号36でベンチ入り。主に代打として出場し、計10打数で5安打、2発4打点を記録。

背番号を13に変更した3年時からは5番・レフトでスタメンに定着し、打率.318、本塁打4本、打点13でベスト10入りを果たし、スラッガーとしての実力を発揮し始める。

東京六大学リーグ史上では前人未到の5戦連発となる本塁打を放ち、通算本塁打数でも早大・岡田彰布(元・阪神)に並ぶ史上3位の20本塁打とし、慶大・高橋由伸(現・巨人監督)の最多23本塁打にあと3本と迫っている。

また、年間11本塁打も、94年の慶大・丸山泰令に並ぶ最多記録である。

187cm、107キロという恵まれた体格を持ち、まさにスラッガーとして成長してきた岩見。

バットに当たればどこまでも飛んでいくような”飛距離”も驚異的だが、もうひとつ注目したいのは”本塁打率”。1本の本塁打に対し、何打席を要したかを表す数値だが、通算本塁打数トップである高橋 由伸が366打数23本塁打=15・92だったのに対し、岩見の記録は170打数20本塁打=8・50。高橋のおよそ半分程度の打席で、すでに20の本塁打を放っている計算となるのである。

また、安打のうち何本が本塁打だったのかを表す数値でも、高橋が19.3%。岩見は41.7%というデータになっている。つまり、岩見は安打のうち4割が本塁打を放っているということ。今秋大会は8安打で6発。春を含めても19安打で11発という、驚異的なスラッガーとしての実力を発揮しているのだ。

しかもトップ記録を持つ高橋 由伸とは半分以下の打席数で、既に20本塁打。

今後、日本プロ野球を背負って立つ和製大砲としても期待され、多くのスカウトから注目を浴びており、ドラフト上位候補にも名を連ねている。

それでは、実際のスカウトの評価もみていこう。

岩見 雅紀のスカウト評価・順位予想

六大学選抜にも出場し、大学日本代表候補にも選出されたほどの岩見。通算48試合に出場し、打率.296、40安打、14本塁打、40打点と、プロスカウトからも注目される成績を残している。

巨人

福王東日本統括スカウトは「パワーが十分ある。魅力のバッターだ」とスラッガーとしての魅力を評価。

横浜DeNA

河原スカウトは「左翼の守備を度外視していいほど、打球の飛距離が飛び抜けている。どうしてもスラッガーが欲しい球団では上位に入ってくるかもしれない」と評価。

欠端光則西日本スカウトグループリーダーは「パワーもあるし、球の捉え方がいい。インコースに厳しくてもファウルにしているし、変化球にも対応できている」と打撃センスを評価した。

中日

佐藤充スカウトは「前で飛ばせるようになった。山崎武司さんみたいになってほしい」と成長を評価。

石井スカウトは「何かしでかしてくれそうな期待を持たせる選手。タイミングの取り方がよくなり、山崎武(元中日)のようになった。いずれは50本打てる選手。2位では取れないかもしれない」
「山崎武司を思い出した。将来、清宮(早実)と本塁打王を争う素材じゃないかな」
「山崎武司のタイミングの取り方に似てきた。パワーに技術が伴ってきて、とんでもないホームラン王になりそうなにおいがする。子供が喜ぶ選手だね」」と、山崎武司という名スラッガーに例え、そのパワーや打撃センスを絶賛した。

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ヤクルト

橿渕スカウトグループデスクは「バレンティンと打ち方が似ている。トップの位置が低くて、球を乗せて運ぶのがうまい。ウチなら畠山に近いパワーで規格外。バレンティンぐらいを目指して欲しいね」と、規格外のパワーを絶賛。

斉藤宜之スカウトも同様に「バレンティンぐらい飛ばすのではないか」と、外国人選手並のパワーと評した。

広島

苑田スカウト統括部長は「春より、打席で余裕があるように感じられる。右方向にあれだけの飛距離が出て、プロで育ててみたい選手であることは間違いない。言うことない。1位でも恥ずかしくないんじゃないかな」
「シーズン記録の7本以上もいけるのではないか。打撃に関しては、大学生野手でトップクラスなのは間違いない。あれだけ飛ばせるのは、日本人ではなかなかいない。10年に1人ぐらい」と、その実力を絶賛。1位指名の可能性も示唆している。

ソフトバンク

山本スカウトは「ボールをよく見るようになった」と成長を評価。

楽天

後関スカウトは「いずれはDHで外国人より打つ可能性がある。間違いなく評価は上がっている」と、そのパワーを評価。

長島スカウト部長は「純粋に、飛距離が貴重な打撃のいい選手と評価している。飛距離は魅力がありますし、(プロ12球団でも)貴重な右の長距離砲」と、スラッガーとして大いに期待しているようだ。

福田副会長補佐は「アマダーら20本塁打以上を打っている打者がいるが、右打者で右下手を打った岩見も推したいぐらい」と自チームの選手と比較し、絶賛している。

ロッテ

永野チーフスカウトは「天性のホームランバッター。スイングも速くなっている。攻守交代でも全力疾走するようになった」と、技術的、そして精神的な成長を評価している。

日本ハム

山田スカウト顧問は「パワーだけなら早実・清宮より上。アマNO1。立派な一芸でプロでも上位」と、日本ハム好みの選手であることは間違いなさそうだ。

オリックス

由田スカウトは「一人だけピンポン球を打っているような感じ。風は全く関係ない。飛距離はプロでもトップクラス」」と類まれなるパワーを絶賛した。

 

スカウト陣の評価を見るに、どうやら主にセ・リーグのチームから高い評価を受けている印象だ。

特に広島中日のスカウトは岩見の実力を高く評価しており、指名の可能性は高い。

順位を予想するのであれば、どこかの球団からは1位指名を受けることになりそうだ。

先述した広島、そして中日も1位指名の可能性は高い。中日は清宮を狙っているようだが、即戦力として期待できる岩見を1位指名に切り替える可能性は高そうだ。

広島に関しても、鈴木誠也という若手のスラッガーを育てた実績もあるため、こういった和製大砲を育成していきたい気持ちは強いだろう。

エルドレッドという大砲もいるが、年齢は37歳。いつまでチームに残るかはわからないという部分で考えても、1位指名を狙っているのではないだろうか。清宮に関しては「チームの色に合っていない」という理由から指名争いにも不参加。ということは、岩見を狙いにいく可能性は充分にあるだろう。

まとめ

いかがだっただろうか。

清宮フィーバーに沸いているドラフト会議2017だが、ここにきて最注目の大卒スラッガーが現れた。身体も十分に出来上がっているため、即戦力として長距離砲が欲しい球団であれば、岩見を上位指名する可能性は高いのではないだろうか。

セ・リーグからの評価が主に高いようだが、パ・リーグも和製大砲は欲しいところだろう。DHで起用もできるし、和製大砲であれば外国人選手枠を削る心配も無い。外国人枠選手を投手陣に割けるのであれば、是が非でも欲しいところだろう。

史上初となる5戦連発という記録保持者の岩見。果たしてどの球団に入るのか、期待である。