ビヨンドマックスは少年野球以外禁止?打ち方やバットの寿命も紹介

今回は、ビヨンドマックスは少年野球以外禁止なのか…と言った内容についてお伝えしていきたいと思う。また、打ち方やバットの寿命に関しても触れていく。

ビヨンドマックスという軟式用バットをご存知だろうか。

このバットは、ミズノ社が開発した、今までの常識では考えられなかった革新的なバットである。

そもそも軟式ボールは、ゴム素材で出来ており、中は空洞になっている。

これを硬い金属製のバットで打つと、インパクトの衝撃によりボールが大きく変形し、大きなエネルギーロスが生じる。

この結果、硬式に比べてボールは飛びにくくなり、また打球も遅くなってしまう。

これまで軟式でフェンス越えのホームランが圧倒的に少なかったのは、この影響にあった。

そこで開発されたのが、ビヨンドマックスなのである。

 

ビヨンドマックスは、バットの芯の部分に高反発素材(エーテル系発泡ポリウレタン)を巻きつけており、インパクトの瞬間に生じるボールの変形を抑えることにより、まるで硬式球を打ったかのような飛距離、速さの打球を再現することに成功したのである。

この「飛ぶバット」の噂はたちまち広まり、5000本売れれば大ヒットと言われているバット市場において、累計53万本以上を売り上げているロングセラー商品なのだ。

さて、前置きが長くなってしまったが、ここで表題の問題へと繋がるのである。

果たして、真相はどうなのだろうか。

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ビヨンドマックスは少年野球以外禁止?

さて、ここまで「飛んでしまうバット」が開発されてしまうと、そのバットを持っているチームと持っていないチームでは、実力差が生じてしまうという問題も出てきた。

もともと2万~3万円と、軟式金属バットにしてはかなり高価だったということも問題の一因なのかもしれない。

その結果、「チーム同士の実力差ならともかく、道具の良し悪しで勝敗が左右されるのは好ましくない」という考えが軟式の連盟に広がり、遂に2007年7月、全国中学校体育連盟(中体連)が、中学生によるビヨンドマックスの使用を禁止したのである。

 

2012年には禁止令も解除され、各地域によっては使用が可能にはなったが、一度広まってしまった風潮はなかなか止められない。

野球にありがちな「ローカルルール」の発生である。そう、使えるか否かは「各地域によって」違うのだ。

一度は禁止になってしまったバット、その先入観が拭えず、審判個人やチームの方針によって、「使っていい」「使ってはいけない」の境界線がかなり曖昧なものになってしまったのだ。

規定がしっかりした大会ではその辺りも明確化されているのだが、小さな町の大会等では全くルールが異なってしまっている。

そしてこの余波は、少年野球にも広まっているようで、元から少年野球での使用は禁止されていなかったのにも関わらず、独断と偏見により禁止されてしまう例も少なからずあるようだ。

 

総合すると、禁止されているとも、されていないとも言えない。

せっかく買ったのに使用できないということも発生しかねないので、買う際にはチームの関係者に確認を取ることが一番である。

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ビヨンドマックス、複合バットでの打ち方

「普通に打てばいいんじゃないの?」と思う方もいるだろう。

しかし、よく打ち方のセオリーとして語られがちな「ボールに回転を掛けるように~」といった知識は、軟式野球では通用しないのである。

確かに硬式球は、バットをボールのやや下に入り込ませることによって、バックスピンを掛けることにより、飛距離を伸ばすことができる。

プロ野球のホームランも見ていても、まるで擦ってしまったような打球がグングンと伸びていき、スタンドに飛び込んでいくシーンがよく観られる。

しかしこの打ち方を軟式球で試みようとすると、ボールが潰れてしまう影響によって、不規則な回転が掛かり、内野までしか飛ばないような、ポップフライになってしまうのだ。

なので、軟式ではボールとバットが水平、または上から叩きつけるようなバッティングが望ましいとされている。

それでは、ビヨンドマックスではどのような打ち方が好ましいのか。

 

基本的には先ほど説明した、軟式の打ち方で間違いない。

 

しかし、これだけではビヨンドマックスの特徴は生かしきれない。

大切なのは、「ボールにバットが当たる瞬間に押し込む感覚」である。

通常のバットと違い、ビヨンドマックスはバットにボールが当たっている時間が長い。

当たった瞬間に油断してスイングが少しでもブレると、ポップフライになってしまう可能性が高まるのだ。

なので、インパクトの瞬間に”グッ”と水平に押し込むことによって、初めてビヨンドマックス特有の打球が再現できるのだ。

ビヨンドマックスを使用していて思うような打球が飛ばないと悩む人は、一度試してみてほしい。

ビヨンドマックスの寿命

ビヨンドマックスは金属と違い、芯の部分にエーテル系発泡ポリウレタンを使っているため、寿命も金属よりも早いようだ。

明確に寿命はないが、製造しているミズノ社は3年を寿命と捉えている。

また、スパイク等で踏んでしまうと、金属ならばさほど問題ではないが、ビヨンドマックスは最悪の場合、穴を開けてしまう可能性もある。もちろん穴が開いてしまえば、使用はできなくなってしまう。

扱いには十分注意してほしい。

まとめ

いかがだっただろうか。

私個人の考えとしては、「使えるものは使ってしまえ」という考えなので、ビヨンドマックスもどんどん使ってほしいと思う。

もともと飛びにくい軟式球は、硬式に比べ若干迫力に欠けてしまうという面もあったように思う。

バットの力によって、野球の面白さに良い影響を与えるのであれば、それは良いことなのではないだろうか。

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